*.main..【SHORT】

□洗ってやるよ
2ページ/6ページ



その時。



『ひゃあっ……!』



手が滑り、飲み物を自分の着物の上に零してしまった。




蛇「あーぁ、盛大に零れちまったな。風呂でも入って流して来いよ」


『んー、でも首領の蛮骨より先に入っていいのかな…』


蛮「ん?俺は気にしねえから入って来いよ!風邪ひいちまうぜ?」



『ありがと!じゃあ、お言葉に甘えて入ってくるね♪』




そのまま、染みになったところを抑え、風呂場へ行った名無しさん。


ある思惑を企んでいる人が居る事を知らずに…‥












『ふ〜、気持ちい♪』


名無しさんは湯舟に座り、思いきり足を伸ばした。

住家を探す時、女の名無しさんに気遣い、広い風呂がある家にしてくれた為、名無しさんは入浴タイムをいつも満喫している。



『〜♪〜♪〜♪…‥』



ご機嫌に鼻歌を歌っていると



蛇「よっ♪」


『え……‥』



自分のすぐ後ろには、手ぬぐいを腰に巻いた、蛇骨の姿が。


一瞬、思考が停止した名無しさんは思わず目をパチクリさせた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ