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□洗ってやるよ
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その時。
『ひゃあっ……!』
手が滑り、飲み物を自分の着物の上に零してしまった。
蛇「あーぁ、盛大に零れちまったな。風呂でも入って流して来いよ」
『んー、でも首領の蛮骨より先に入っていいのかな…』
蛮「ん?俺は気にしねえから入って来いよ!風邪ひいちまうぜ?」
『ありがと!じゃあ、お言葉に甘えて入ってくるね♪』
そのまま、染みになったところを抑え、風呂場へ行った名無しさん。
ある思惑を企んでいる人が居る事を知らずに…‥
『ふ〜、気持ちい♪』
名無しさんは湯舟に座り、思いきり足を伸ばした。
住家を探す時、女の名無しさんに気遣い、広い風呂がある家にしてくれた為、名無しさんは入浴タイムをいつも満喫している。
『〜♪〜♪〜♪…‥』
ご機嫌に鼻歌を歌っていると
蛇「よっ♪」
『え……‥』
自分のすぐ後ろには、手ぬぐいを腰に巻いた、蛇骨の姿が。
一瞬、思考が停止した名無しさんは思わず目をパチクリさせた。