*.main..【SHORT】
□好きでいさせて
2ページ/7ページ
『みんなー、朝ご飯出来たよ』
いつも通り朝ご飯を並べ、七人隊の皆を呼ぶ。
それが私、名無しさんの日課。
煉「名無しさん、いつもすまないな」
『ううん、全然いいよ!』
睡「おっ、今朝は芋の味噌汁か〜♪」
霧「………zZZ」
それぞれ起きて来て、自分達の席へと座る。
ある二人を除いて……
煉「あ、また大兄貴と蛇骨、寝坊してんな。名無しさん、多分大兄貴の部屋で二人寝てるから呼んで来てやってくれないか?」
『え…………』
霧「昨晩も煩くてまいっちまうぜ〜、特に蛇骨の喘ぎ声がよ」
睡「あ、そっか。霧骨の部屋、大兄貴の部屋の隣だもんな」
ああ、昨晩もだったんだ…。
煉「名無しさん?どうした?」
『ううんっ!何でもない!二人、起こして来るね』
そう言い、居間を出て蛮骨の部屋へと向かった。
また、だ……。
また、胸が苦しくなる。
泣きたくなる光景を、見なくてはいけない。
『蛮骨、名無しさんだよ。入るよ?』
静かに襖を開け、最初に見えたのは
『―…っ!』