陵辱の地下室
□乙女の願い
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麗子の脛から太股に這う舌の律動に淫らな感情が湧くのを必死に耐えながら、麗子は更に美菜に尋ねる。
『美菜ちゃん、ここってどんなとこなの?何のためにあるの?』
『わかりません。ただ男の人の欲望の捌け口として私たちがいるとしか…』
『そんな…』
『自由は一切ありません。いつ声が掛かって連れ出されるのか…』
『連れ出される?』
『はい。ここには部屋が幾つかあります。思い出したくない部屋ばかりです。』
そこで美菜の舌の動きが止まった。嗚咽に近い泣き声が聞こえてきた。
『こめんね。辛いこと思い出させてしまって…』
声をかける麗子の声も涙声になってくる。
『ううん、大丈夫です。お姉ちゃんに逢ってここから絶対に出てやるんだって誓いましたから。』
泣き顔でくしゃくしゃになりながら、口を真一文字に結んで必死に笑顔を作ろうとする美菜がいじらしかった。
美菜は再び麗子の太股に舌を這わせる。
『どんな命令があるの?』
麗子は不安になって美菜に問い掛ける。
『私は…。こうして女の人の身体を綺麗にするとかです。』
『私以外にも同じように女の人がいるの?』
『はい。何人いるかはわかりませんが、私は麗子さんが4人目です。』
麗子は絶句した。
こんな非人道的な行為をする場所に、少なからぬ女性が監禁されている。となると個人的な恨みや欲求を満たすために連れて来られた訳ではないことに気づく。
「かなり大規模な組織の犯罪…」
そう考えると絶望という名の大きな壁が、麗子の前に立ちはだかっているように感じられて、麗子は暫し呆然となった。
美菜は太股を丹念に舐めあげると、舌先を麗子の腰を伝って下腹部に移動させていた。
臍の辺りを強弱をつけながらローションを吸い取るように舐め続ける。
「一体この子は何回こんなことをさせられているのだろう…」
そんなことを思いながら、麗子は美菜を見つめていた。