Book

□かくれんぼ
1ページ/1ページ

グレゴリーホラーショー
ネコゾンビとジェームス
――――

グレゴリーハウス…ここは現実に疲れた客が訪れるホテルである…



「ウニャァーー!!」

僕はネコゾンビ
ここのホテルに住む継ぎ接ぎネコだ


趣味は食べることとあの老いぼれネズミをイジメることだ…


「ネコゾンビぃ〜居るぅ♪♪」

うにゃ、面倒なのが来た

ジェームスは老いぼれネズミのグレゴリーの孫でイタズラ好きな悪ガキだ

「なんだニャ、ジェームス」

ジェームスは苦手だ
僕はこの部屋で静かにしていたいんだ
なのにこの子は煩い…


「隠れさせて♪今、かくれんぼしてるんだ」

「出てけ。他の所に隠れればいいニャ、僕を巻き込むな」

僕は一人がいいんだ
この部屋に一人でいたいんだ…

「ぶーぶー、じゃぁこれあげる、2階で見つけたんだ
だから匿って」

それは茶色くてすぐ溶ける甘いお菓子、チョコレート

「少しぐらいならいてもいいニャ…
それよりなんで僕の部屋に隠れるのニャ?
他にもいい隠れ場所はあるのに…」

「んー、君の所は皆怖がって部屋に近寄らないし、それにネコゾンビに会いたかったから!!!」


「………変なヤツニャ」


今日もグレゴリーハウスは平和です…




「だ〜れ〜だぁ〜〜!!!鍋にイタズラしたのわぁ!!!!」


「地獄のシェフか?

ジェームス…出てけ
巻き添えはごめんだニャ」


「えへへ、僕じゃないよぉ」


.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ