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□言えなかった詞
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私は白の鳥、この箱庭を守護する。白き鳥(主の箱庭を守護する鳥)
この箱庭を存続させる為の白き鳥(主がお戻りになるように)
その為にあの子を…救世主を守り、育ててきた
その為に救世主を引き取り、救世主としてあの子を育てた(あの子の心を無視して)
あの子はこの箱庭の救世主…この箱庭で唯一、救世の力をもつ人間
この箱庭で唯一「玄冬」を倒せる救世主(この箱庭の「加害者」)
だから…その為だけにあの子を育てた
ただ、それだけ…それだけだったはず…
「そう、やって…、玄冬も…殺しなさい」
「……」
「この、箱庭を…救う為に。この箱庭に光が満ち溢れる様に…」
「…貴方は、本当にそれしか言ってくれないね」
「他に、何があるというのですか?」
「……」
「私は、その為に、貴方を、…貴方を……愛していたのだから……」
ごめんなさい…花白
私は貴方の鳥
失格かも知れませんね
この言葉を貴方に告げることはもう一生ないことでしょう
もっと早く言えば良かった…
さようなら
白の子供…私の……
あとがき
すいません、かなり趣味に走り過ぎました
んー、あの花白が白梟を殺す場面は結構ぐっ、とくるものがあると思うんですよね
始めてあのシーンを見てから書きたかった話なんですが…
あの白梟の最後の台詞の………のとこは「愛していた」て、言ってくれてたらいいなぁ…て、思ってたんですよね。
では読んで頂き有難うございました。
台詞:花帰葬PS2/白梟死亡時より