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□冷たい手
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【冷たい手】春を捧ぐED後

「ごほ…あ゙〜、喉がいだい」

今の季節は冬…
最近寒くなってきたなぁ…と、思っていた矢先だった
僕は風邪を引いてしまった…

今、玄冬はいない…
村に買い物に出掛けてしまったからだ

「暇だ…玄冬…早く帰ってこいよぉ…」

暇…というか一人で寂しかったりする…

「一回寝よ…」
―――――――――――
―――――――
―――

冷たい…
何だろう…おでこがすごく気持ちい…


すごく安心する…

「………白…辛い……ですか…」

声が…する
すごく安心する声

誰だろう?

「花白…」

あぁ…この声はあの人だ
どうして今さらあの人の夢を…


白梟
―――
―――――――
――――――――――


「花白…」

僕が夢から覚めた時
そこには玄冬がいた…

その手は僕のおでこの上にあって
とても冷たかった


「花白、目が覚めたか?起こして悪いが薬を…花白?なんで泣いているんだ」

「分かんない…」
…本当は分かってる夢を見たからだ
白梟の…僕が殺した守護の鳥の…


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