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□願うということ
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「どういうことだ!黒鷹」

記憶をたどりあの郡の山奥に行くと、記憶通りの風景が広がっていて

過去に自分の育ての親で守護の鳥でもあった黒鷹の姿もあった
違うのは自分が“玄冬”ではないということだけ…

「そういうことだよ、君はもう…“玄冬”じゃない」

「それは分かる!俺が聞きたいのは、どうして花白が“玄冬”なんだ!」

「……花白ではないよ…正確には…」


今、この世界には同じ魂を持って生まれた子供がいる…

片方は“救世主”として


そしてもう片方は“玄冬”として


「それを望んだからだよ…あの子供が、自分が“玄冬”になることを望んだから
だから、今“玄冬”はあの子供のことだ…」


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