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□朝の風景
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「花白!!朝だぞ!!」
「…んー、煩い…」
その日は夏の暑さはどこへ行ったと聞きたくなるような寒い朝でした
いつも僕を起こしにくるのは長男、白幸
「あぁ、寒いからってまた寝なぁい、学校遅刻しちゃうし、熊さん迎えに来ちゃうでしょ」
「……んー、もうちょっと」
「起きないと、ちゅぅしちゃうぞ」
「起きる」
こんな風にいつも僕をからかう…
「え、ちょっと即答。お兄ちゃん本気だったのに悲しいなぁ」
「…煩い、起きるんだからいいだろ」
いつもヘラヘラと笑っていて、僕の心を覗いているようなその目が苦手
でも…
「まぁいいか。おはよう花白」
「…おはよう、白幸」
そんなアイツを僕は嫌いじゃない
「支度出来たら、こはな起こしに行って来てくれる」
「はいはい」
そんな僕の朝の風景
END
あとがき
旧サイトでの拍手お礼文でした。