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□幸せの願い
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ED1
7月7日…
それは離ればなれになった彦星と織姫が天の川を渡って出会えるたった一度の日――――
「雨、止まないね…玄冬」
今日は七夕だ、なのに朝から小雨とはいえ雨が降っていて止みそうにない…
「そうだな、夜には晴れてくれるといいな」
「うん、一年に一回しか会えない大切日なのに…会えないなんて…辛いよ」
七夕なんて玄冬に会うまでとくに気にしなかった
ただのおとぎ話…
僕の知識はそれだけ
空に願う願い事なんて特になかった
でも今は………
「花白、短冊に何を書いたんだ?」
「えっ、教えない…絶対に僕の短冊見ないでね!」
でも今は大切な日
多分、おとぎ話の話とはいえ織姫と彦星の幸せを願ってしまうのは今が幸せだから…
出会えた事に感謝出来るから…
―――
いつまでもいつまでも
君と一緒にいれますように
花白
END
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