ブレーメン!

□物語シナリオ【2】
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【20話】

★20話
そんな時、アヴリルとマリリンが駆けつけた。
そして、そこにあの男・怪人ハーメルンが現れた。
「迎えに来たようアヴリル。さあ、新たな種の扉を開こう」とアヴリルを抱き上げるとどこかへ行ってしまった。

ユーゴー「ったくロリコンばっかりかよあいつの周りは!!
ハサウェイ、さっきの話は事が解決したらゆっくり聞かせてもらうぜ。お前が話してくれないんだったら、体で払ってもらうからな、覚悟しとけよ?」とニヤリと笑うユーゴー。
ハサウェイは、ありがとう。と呟いた。

さらわれたアヴリルをマリリンは犬に変身して鼻で追った。
するとたどり着いたのは、ハーナウの月の跡地であった。そこにはミュシャとドラクロワもいた。
よくみると、跡地はぽっかりと穴が空いた巨大なクレーターのようになっていた。
ブレーメンとミュシャ、ドラクロワはそこへ侵入する。
内部は溶岩湖のようだった。ハサウェイは言った。ここは地球のコア・マントルに近い場所だと。
そんな場所にどうして、とマリリンは言う。
そして溶岩湖のところにアヴリルとマリリンはいた。
そこにはルノワールと、数百の貴族と思われる女性がいた。
ハサウェイは呟く「キュベレイ・・・」と。
その言葉にマリリンはハッとする。
そして、ハサウェイはようやく語り始める。
貴族は、2000年前に地母神と呼ばれるものたちそのものなのだと。
(地母神が惑星グリムから落とされた生物兵器という正体、まだ秘密。)
マリリン「それじゃあ、まさかハサウェイも・・・!?都のオードリーも!?」
ハサウェイ「私は調和の地母神マグナマテル。あの子達、混沌の地母神キュベレイと対をなすもの。2000年前、アヴリル・・・勇者レオナルドを導いたものよ。」
ユーゴー「おいおい、まじかよ・・・壮大だな・・」
この世界の「貴族」とは、実は地母神達の事。
ハサウェイが地母神だと明かされた時に明らかになる事実なのだが、2000年前の最後の地球上での戦争以降、調和の地母神達はこの世界の人間の姿をとり、そして、争いがないように見守り導くことを決めた。
世界を熟知した彼女達は、人々から見てどこか達観していて、とてもミステリアスで優雅な存在に見えた。人々はそんな存在を「貴族」と呼んだのだ。それが地母神=貴族の始まりだ。
だが、混沌の地母神もやがて貴族として人間社会に紛れ込むようになった。
ちなみに、貴族は女しかいないのは、=地母神だから。
ちなまに、ミュシャとドラクロワはルノワールから知らされていたので知っていた。

ヘミング「さあやれ、あいつらを殺せ」
ヘミングが指示を出すと、ルノワール筆頭にキュベレイたちが襲ってきた。
レーザーガンの雨に降られ、一行は大ピンチ。
そんな中、ハサウェイはルノワールへと問う。
ハサウェイ「どうしてあなた達はこの星を乱すの!?余所者の私たちに振り廻されることなど、もう2度とあってはいけないのよ!この星は!歴史は!命は!」
ルノワール「うるさいうるさい!!私たちはただ帰りたいだけなんだ!故郷に!!!
それが叶わないのなら、この星を乱し、滅ぼし、真っさらにする!!」
ハサウェイとルノワールが激しく激突する。その光景は人智と人の力を遥かに超えていた。
そんな中、マリリンはキュベレイに捕まり、取り込まれそうになっていた。
キュベレイ「2000年前と同じ道に落としてやるよ小娘」
マリリン「いやよ!もう私はあんな事したくない!!」
暗黒に取り込まれていくマリリン。
ミュシャとユーゴーが手を取ろうとするが、届かなかった。
その時だった。木のツタが伸びてきて、マリリンの手を絡めとって、そしてそのまま引き上げた。

ハサウェイは身を挺してマリリンを助けた。

その時の台詞↓

ハサウェイ「今度こそあなたを見失わない!」
マリリン「・・・まさか!あの子供の頃に聞こえてたマグナマテルの声って・・・ハサウェイ!?」
ハサウェイ「そうよ・・・。かつて私は幼少の頃のマリリン・・・ミケランジェロに声を届けた。でも、あなたを路頭に迷わせる事になってしまった。そして、魔王の道を開くきっけかにも・・・。
今度こそ、私はあなたの手をしっかりと掴むわ。離さない!」
マリリン「マグナマテル・・・」

マリリンの生い立ちからの回想。
マリリンは幼い頃から霊的な力が凄く、地母神(この時はグランマテル側の声が聞けて、それで危険などを察知していた)の声を聞けたりしていた。
その声は、いつもマリリンを危険から助けてくれたり、助力をしてくれるものだたので、マリリンは村のみんなの力になればと、地母神の存在を皆に教えた。
しかし、特異な力を持つマリリンは村の人々から忌み嫌われた。
迫害を受け、罵られ、実の父にもそれは行われた。
マリリンは誹謗の中成長したが、18歳になると直ぐに村を出た。
一方、弟ミュシャには霊的な力は無くごく普通の少年だった。
姉のことが大好きで、母が既に他界していて父とマリリンの3人暮らしだったミュシャにとって、マリリンは姉であり母のようでもあった。
そんなマリリンが18で自分を置いて村を去った事にショックを受けた。

一方、18で村を出たマリリンは色んなところで働くが、不思議な力がばれてしまいどこへ行っても忌み嫌われた。
やがてマリリンの心は病み、マグナマテルの声も耳に入らなくなり、代わりにキュベレイ側の声が聞こえるようになり、闇落ちしていった。
世のはぶれものや、人を憎む人達で組織を作り、そしてキュベレイの教えを説き、キュベレイを崇拝する魔王へと成り代わった。

ミュシャはマリリンの不在により心が不安定になる。
彼女の後を追って村を出る。
探し回って、ようやくマリリンの元へたどり着く。
マリリンの組織に入れて欲しいと頼むが、マリリンは拒否する。理由は、ミュシャが平凡だから。マリリンはどこかで、平凡だが安寧に暮らしていたミュシャを恨んでいたのだ。
ミュシャは凡人と罵られ、マリリンに不信感を抱く。だが、同時に、いつもどこか普通の人間とは違う雰囲気を漂わせていた姉に憧れと嫉妬を覚え始め、そこに留まることをきめる。
マリリンはついに折れ、ミュシャを組織に置く。
だが、何の力もないミュシャは組織の中で役立たずもので、常に罵られていた。
やがてマリリンへの憎悪へとミュシャは感情を変えた。
そして、最後の戦いでマリリンは封印されてしまい、現代に至る。

ミュシャはマリリンの非凡な才能が羨ましかった。
だが、マリリンはそのミュシャの平凡さが羨ましかった。
というジレンマのお話。


マリリン救出。


ハサウェイ「私はミケランジェロを破滅の道へ追い込み、そしてレオナルドへと救いを求め、戦いの動乱へと導いてしまった。私はじぶんの力で何もせず、他の者へすがるばかりの愚かな地母神だったわ。
種を蒔いた私が、結局世の中の太平を求めて2人を封印するという結末しか取れなかった。
マグナマテルとは名ばかりの、愚かな1人の女だわ。」


マリリン「そんなこてないわ!私はマグナマテルのハサウェイの声が聞けたから、消したい過去もあったかもしれないけど、大切な今もあるわ!」

ハサウェイの力でルノワールもろともキュベレイがやられる。
ヘミングはアヴリルを庇うように立ちふさがるが、ドラクロワとユーゴーがヘミングの胸を突き刺した。

無事アヴリルをすくい上げるが、アヴリルはヘミングに洗脳されているようで、ユーゴー達に躍りかかる。
アヴリル対ドラクロワとユーゴー。
空間に漂うキュベレイの力を使いながらアヴリルは戦う。
ドラクロワ「守ると言って、傷付けてしまった・・・。また約束を破るのか、俺は!!」
無事に勝利。アヴリルはドラクロワの腕に抱かれた。
ドラクロワ「今度こそ守ると誓った」
アヴリル「やっぱり、ハーナウの月に来てくれてたのはドラクロワだったんだ・・・。
約束、守ってくれてありがとう」
ユーゴー「ったく、いちゃつくなら保護者の目の届かないとこでやってくれよな」
アヴリルは顔を赤くする。

ハサウェイもマリリンもホッとするのもつかの間、急に溶岩湖が煮えたぎりはじめた。
ヘミング「地母神の力が地球のコアを刺激したんだ。・・・マスタピース・・・王の帰還が始まる・・」
ハサウェイ「なんですって!?」
ヘミング「ふふふ、抜かったなガラクタ。貴様がマントル近いこの地中で我先構わず力を使えばこうなる事も予測出来たであろう・・!
地球に、人間に溺れた哀れな道具よ。はははは!私にもマスタピースは止められんぞ!貴様達地球人の滅びは止められんぞ!!!ははははは!!!」

ユーゴー「どういうことだ!じゃあおめーはなんなんだよ!!」

ヘミング「はははは!!」

マリリン「だめだ、壊れてる・・・」

ドゴーン!ドガーン!!
溶岩が吹き上がる。

ハサウェイ「ここは危険よ。とりあえず地上に出ましょう」

地上に出る。

すると、そこには2人の青系統の髪を持つ男がかし付いていた。
ヘミングにどこか雰囲気が似ていた。

そして、地中から巨大な火柱が上がる。
かつてないほどのすごいものだった。

そして、溶岩とともに現れたのは1人の男。浮遊して大地を見下していた。

ハサウェイ「マスタピース・・・ガガーリン」
ハサウェイが驚愕して唖然とする。

ハサウェイからガガーリンと呼ばれたその男は口を開く。

ガガーリン「地球人と交配しようとした愚かな男・ヘミングウェイ。
帰還の祝いだ。
手始めに貴様もろともこの星を焦土にしてやろうぞ。」
ガガーリンは破壊の限りをつくし、エウロパは火の海に飲まれていった。
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