そんな馬鹿な
□#04 (なんて事だ)
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「…それでは、この世界の私が出てくる漫画と
私が居た世界は同時進行している訳ですね」
逆トリップ自体は未だに信じがたいのだが、
この様な漫画があるのだから、今の状況を納得しなければならなかった。
「彩さんは紅茶の淹れ方がお上手ですな☆」
『あ、有難う御座います…!』
飲みながら、改めて部屋を見回す。
「彩さんは一人暮らしですか?」
『はい、そうです。
…そういえば、メフィストさんって この世界で行く宛がないですよね?』
「…確かに、行く宛は無いですね。
今の処帰る手段も全く分かりませんし……」
さて、これからどうしたものか……―
そう考えていると、彩さんが声を掛けてきた。
『あの、よかったら…
私の処に 住みますか?』
「、良いんですか?」
『はい。
メフィストさんがいいなら、大歓迎ですっ』
(なんて事だ)
私の理性がもつといいのですが……
…next.