□未練なんてないくせに
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鼻につくのは錆の匂い・・・



目の前には男。


「くっく・・・あっけねぇの。」

口を歪めて笑う男の手の平からは刃物が出ていた。
 先端には血――・・・



 辺りに転がるのは人の死骸――――・・・・



私の親だ・・・・





男はわたしに向き直って言った。


「なぁお前、こっち来いよ。」


 口を歪めてそう言う。

 わたしは言った。








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