連載2

□恐怖のロシアン道場破り、来る!
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「彩夏はひとまず俺が見る。大空属性の使い方をマスターしろ」




ツナをすっ飛ばしてラルさんがうちの家庭教師になった。ひとまずっていうのが気になるけど



・・・って、ちょっと待って? あと残ってる人って、恭弥くらいじゃ・・・!?




ごぅ・・・・・・!!!!




うちの背後から聞こえた音




『!!』



迦楼羅(カルラ)じゃ間に合わない!!




そう一瞬で判断して、うちは“あの匣”を開匣する。そしてそれで雲ハリネズミを一瞬包み込み軌道を僅かに反らし、身体を回転させて間一髪で避けた



『ハアッ・・・!』




心臓がバクバクいっている。少しでも反応が遅れていたらと想像したら―――怖いなんてものじゃない


“これ”があってよかった―――!!




バサッ・・・!




「なるほど・・・考えたね彩夏」


「「!!・・・」」




意思を持ち、恐怖を和らげようとしてくれているかのように、広げた勢いでうちを包んだのは―――大空属性の炎を纏った着物




「(あの着物、あの時の・・・!)」




実はこれ、隼人と武を助けに行ったときにも開匣して肩に引っ掻けていたのだけど出番がなかったやつだったりする
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