連載2
□部屋越しの仲直り
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「!! そういや獄寺が・・・!」
『まだ目を覚まさないけど・・・軽度の傷は治しておいたから大丈夫だよ。γもどうにかやっつけたし』
「やっつけたのか?!」
『なんとか、ね・・・。もうさすがに、うちも気力切れ・・・。今日はこれ以上、炎使えそうにない・・・』
うちはイスに腰掛けた。武の表情から察するに、うちがγを倒したことは察したらしい
「・・・獄寺に、悪いこと言っちまってさ」
『悪いこと?』
「いっぱいいっぱいで、言わなくてもいいこと言っちまってさ・・・。へたしたら、ほんとに・・・危なかったってのに・・・」
『武・・・』
隼人がちょっぴり神経質なとき、その場の空気をいつも和らげるのはいつも武で
――まぁ、どうにかなるんじゃねぇか?――
――だから、なんでお前はいつもそう能天気なんだよ!――
でも、結局いつも隼人が妥協して。結果的には上手くいって
『うちはその場にいなかったから、細かいことは言えないけど・・・隼人のことだから許してくれるよ、きっと。
隼人の優しさって、ちょっと見た目分かりにくいとこあるけど・・・でも、なんだかんだいって優しいから。ちょっと、素直じゃないだけ』
「彩夏・・・」