連載2
□失わないために必要なもの 2
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「自分が主に使う属性の特性だけでも覚えておけ。大空は“調和”嵐は“分解”雨は“鎮静”だ」
「あの、“調和”って・・・?」
ツナが質問する。
確かに分かりにくいよね・・・
『調和は・・・そうだな・・・。たとえば、ここにボールがあるとするでしょ?』
「うん」
『この場でそれに大空の炎をあてると“調和”の効果でそのボールがトレーニングルームの壁と同じ材質になっちゃうの』
「分かるような・・・分からないような・・・」
『大丈夫大丈夫。うちも実際見るまでは実感わかなかったから・・・』
あれ見たときはビックリした・・・
「わかれ」
ひゅっ・・・
『!!』
ぱしっ・・・!
ラルさんがツナに放った拳を、うちは手首を掴んで軌道をずらした
「「!!」」