連載2
□雲からの宿題
1ページ/7ページ
『恭弥!』
朝食を食べ終わって少ししたころ、彩夏が風紀財団アジトに駆け込んできだ。
コート・リング・匣を持って
「どうかしたかい?彩夏」
『昨日、修行つけて欲しいってお願いしにきたのにその・・・』
「あぁ。途中で眠っちゃったからね。ガレアとかいう悪魔に身体乗っ取られて」
『え!!?』
覚えてなかったんだ・・・
『どうりで記憶があいまいなわけだ・・・あの遊郭住まいの女王サマめ・・・うちの身体勝手に使わないで欲しいんだけどなぁ・・・』
「遊郭・・・・・・」
いったいどこでそんな言葉覚えたんだろ・・・って、これじゃ本当の親みたいじゃない
『・・・なんか、言ってた?』
「いろいろと、ね。まぁ、他人になんと言われようが、最終的に決めるのは僕だけど」
『あの・・・ごめん、なさい・・・』
「謝る暇があるなら・・・」
着物の袖からあるものを取り出す
「これ、自力で割ってみなよ」