連載2
□部屋越しの仲直り
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――医療室――
『はぁっ・・・もう、大丈夫、かな・・・』
部屋に残してあった数ヶ月前にもらった最初の晴れのリングで晴れ扇を開匣し、立ちながら武の治療をしていたうち。
もうかなり傷はふさがった。炎が切れるたび、何度も匣を開匣し直したうえで
おかげで武の髪や爪が伸び放題だけれど
『武・・・もう、大丈夫だから・・・』
みんなは、誰1人死なせない
隼人のことも心配だけれど、炎を注入し直した晴れ反物を置いてきたから大丈夫だろう
「ん、っ・・・・・・」
『! 武!!』
その時、武が目を覚ました
「ここ・・・どこ、だ?」
そういって起き上がろうとする
『! まだ起きちゃダメ!だいたい治したとはいえ、ケガしてるんだから・・・。
ここは、アジトの医療室だよ』
うちは武をベッドに再度寝かせた