連載2
□退却
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『恭弥〜〜!!』
うちは突如現れた恭弥へ向かって一目散に走り出した
がさっ・・・
「! ストップ」
『?』
恭弥が静止をかける
「! ヒバリさん!!」
近くの植え込みから出てきたのはツナとラルさんだった
『ツナ! ラルさん!』
「彩夏ちゃん無事だった!?」
『うちは無事だけど・・・隼人と武がっ・・・』
ばさばさっ・・・・・・
その時、炎の鳥が――伽樓羅(カルラ)が、うちのもとへ飛んできた
「!! 炎を纏った鳥・・・?!」
ラルさんが驚きの表情を見せる
『あ、この炎の鳥は・・・伽樓羅は、うちの悪魔ですから』
「「!!?」」
うちは手を伸ばして、手の先に伽樓羅をとまらせようとしたのだけど、ふい・・・と後ろを向かれてしまった