連載2
□出撃!!
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無事に帰ってきますように―――
うちのその願いは30分とたたずに脆くも崩れ去った
『いっつっ!!!!』
医務室にいるときに左手に走った傷み。熱した金属をうっかり触ってしまった時のように、手が反射的に跳ねてしまった
『つっ・・・』
左手をおそるおそる見ると、手のひらに何本もの赤い血の線が無造作に走っていた
『(!!! ツナ?! それとも隼人と武?!)』
うちの身にリバウンドが来たということは、土偶(ゴーレム)がダメージを負ったということ
ツナ達の身が、危ない!
うちは晴れ扇を開匣し、左手の傷の手当てをしながら無線でジャンニーニさんに連絡を取った
『ジャンニーニさん、今例のAランクリング、どこにいますか?』
「少々お待ちを・・・・・・並森神社です!」
ダメージを負ったのは隼人か武ってことでよさそうだ
『隼人か武がケガをした可能性があります! 今から出るので・・・ハッチ開けてください!』
「りょ、了解しました!」
何にもなければそれでいい。そうだったらツナ達の方へ行けばいい話だ。でも、そうとは思えなくて