連載2

□出撃!!
1ページ/8ページ




無事に帰ってきますように―――




うちのその願いは30分とたたずに脆くも崩れ去った




『いっつっ!!!!』



医務室にいるときに左手に走った傷み。熱した金属をうっかり触ってしまった時のように、手が反射的に跳ねてしまった




『つっ・・・』



左手をおそるおそる見ると、手のひらに何本もの赤い血の線が無造作に走っていた



『(!!! ツナ?! それとも隼人と武?!)』




うちの身にリバウンドが来たということは、土偶(ゴーレム)がダメージを負ったということ




ツナ達の身が、危ない!




うちは晴れ扇を開匣し、左手の傷の手当てをしながら無線でジャンニーニさんに連絡を取った




『ジャンニーニさん、今例のAランクリング、どこにいますか?』


「少々お待ちを・・・・・・並森神社です!」




ダメージを負ったのは隼人か武ってことでよさそうだ




『隼人か武がケガをした可能性があります! 今から出るので・・・ハッチ開けてください!』


「りょ、了解しました!」




何にもなければそれでいい。そうだったらツナ達の方へ行けばいい話だ。でも、そうとは思えなくて
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ