連載2
□現れし電光
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ツナは医務室のベッドに座っていて、うちはそのそばに立った状態で晴れ扇を傷口に当てている。
夕ご飯を食べ終わった後、うちは医務室で晴れ扇を使ってツナの傷の手当てをしていた
『・・・これで、大分マシになったと思うけど・・・』
「ありがとう、彩夏ちゃん」
うちは扇を下ろして匣にしまい、イスに腰を下ろした
『念のために、明日もやるから・・・』
「うん。ごめんね、迷惑かけてばっかりで」
『迷惑なんて・・・! うちの勝手な恩返しだと思って?』
「恩返し・・・?」
『この時代のツナとリボーンがいてくれなかったら、うち今頃どうなってたか・・・。もちろん、隼人達のこともだ―――』
「?」
『!! だっ、大事、だけどっ・・・!』
うっかり大好きって言うとこだったっ・・・!
この時代のツナ達相手なら言えるけど・・・今、同い年だから・・・なんか、恥ずかしい・・・
顔、赤いんだろうな、今・・・
『じゃ、じゃあまたなんかあったら呼んで?』
そういって逃げ出すように医務室を後にしたうちだった
次の日―――
日課としたランニングを終えて、うちはB5の司令室へ向かった