連載2

□失わないために必要なもの
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『お待たせしま――』



約10分後、うちは再びトレーニングルームに足を運んだ。もちろん臨戦態勢(リング・匣・コートを身につけている)状態で。
けど、うちの視界に飛び込んできたのはこっちに飛んでくる――




『(ツナ?!)』



ツナだった




『キバ!』



うちはとっさにキバを喚び、背でツナを空中で受け止めさせた



『あっぶなっ・・・!』



今のは真面目にヒヤヒヤした。自分のことじゃないのに、心臓がばくばくいっている




≪あっぶない危ない。彩夏の反応が2秒遅れてたら床に叩きつけられてたよ?≫


「え、えっ??」



そういってツナを背に乗せたまま、上空にホバリングしているキバ




『・・・キバ、ツナ下ろしてあげて?』


≪了解っ♪≫



そういうと、キバは下に降りてきてツナを下ろした




「! 来たか」



ラルさんがうちに気づいて声をかけてくる
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