You change the world.
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店までは2時間ほど掛かるらしく急げば丁度夕食時
しかし食べに行くのに2時間なんて、そんなに辺鄙な所があるのかと思ったけど彼らがホームと呼んでいる建物を出て少し歩くと疑問が解けた
(もしかして、ここって流星街?)
どこまでも続くのではないかと思うほどの瓦礫の山
その山に沿うようにして廃材で作った家?
人の往来は無いが煙突のような物からいくつも煙りが立ち上っているのだから生活しているみたい
実際足を踏み入れた事は無いが話だけは聞いた事がある、なるべく関わるなと…
面倒な事に巻き込まれる事もあるからと口うるさくゼノじぃが言ってたっけ
「驚いた?」
初めて見る流星街を興味深く眺めているとシャルに声を掛けられ、いつの間にか隣に立つクロロと3人で取り残されていた
「…初めて来た」
シャル「あるのはゴミばかりで何も楽しい事なんかないよ」
歩いてたらいつまでも着かないから早くと手を引かれ走りだすが、いろんな廃材を組んで作られている同じ物が一つも無い家々に興味を引かれ何度となく足が止まり急かされるを繰り返す
「ねぇねぇ、誰かここの出身なの?」
ホームって呼ぶくらいだから誰かの出身地なのかと思ったら、さっき居た人達とあと二人ここの出身だとクロロが教えてくれた
シャル「あまり驚かないんだね、普通ここの出身って聞くと嫌な顔されるのに」
「驚いてるよ〜でも少し納得かな、あそこまでの能力者が集まるなんて普通じゃ考えられないよね、あと出身で云々なんて私も一緒じゃない?」
ファミリーネームを聞いて逃げた人なんて両手足でも足りない、言いたくなくても関係を持つとみんな聞いてくるんだよね、嫌な顔なんて私も見飽きてる
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