You change the world.
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恐怖や怯えが全くなく、瞳から見て取れるのは警戒のみ
圧倒的不利なあの状況に置かれてまさか言い返してくるとは、まったく肝が座っているのかネジが外れているのか…
まあどっちにせよ俺の中のもつれを解く鍵を握っているのは確かだな
部屋に入り大人しくなったあやめをベットに下ろし、少し離れて横顔を暫し眺めるが頬を膨らまし自らは話すつもりが無いらしい
「おい、こっちを見たらどうだ話もできん」
「………」
「聞こえてるだろ、返事くらいしろ」
「………」
「あやめ、そこまで機嫌を損ねる理由を教えてくれないか」
「……私は物じゃない、自分の意志がある人間なの、おいとかこれとかじゃなくちゃんと名前がある」
怒ってるのはそこか、そう言えば前もそんな事言ってたな…
「それは済まなかった、これからはちゃんと名前で呼ぼう」
「で、なんで私はここに連れてこられたのかしら?団長さん」
「クロロ=ルシルフル、クロロと呼べ」
「クロロね、で何で?」
なんでだろうな、俺も答えを知りたいよ
その為に連れて来たんだから
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