You change the world.
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良かった…辿り着けた
「ゆっくり感想を言いたい所だけど、お客さんみたい☆」
疲労感と安堵が混ざり合い足元がフラついているがヒソカに支えられ、なんとか立って居られた
「なんで居るのか分からないけど…噂の彼よ」
「クッ せっかく手土産持参で来てるのに、酷い言われようだな」
暗がりの中まるで自宅に居るかのようにソファーでくつろいでいた男は顔だけ振り向き答える
「会いたくないって言ったはずだけど……まぁいいわ、私が着替えてる間に二人共出てって」
なんで面倒な事が続くんだろう、やっぱり私男運がないのかな…
壁に手をつきながら寝室に消えたあやめを確認しヒソカが口を開く
「あやめから聞いたけどキミはあの幻影旅団なんだって?」
「そうだが、それが何か?」
「入る条件なんてあるの?」
「…もの好きだな、だが今は埋まってるから募集はしてない、もしくは団員の誰かを見つけ殺してナンバーを奪うんだな」
「へ〜楽しそうだね☆」
こんなに楽しめそうな男だとはね…想像以上だよ
当分暇に悩まされずに済みそう♪
「ボクは用事が出来たから良かったら迎えに行くまであやめの面倒を見てくれないかい?」
面倒を見るというか監視なんだけどね♪
イルミの依頼で暫く同行する予定だったけど、ちょっと抜けても良いよね♪
「他の男に預けるなんて恋人ではないのか?」
「♪そう見えるかい?
でも違う、近いうちにお願いはしたいけどね」
今のあやめにははっきり言ってそそられない、美味しそうな果実を目の前に出されたら普通そっちを食べたくなるだろ
「まぁそれは良いが…なんで彼女はあんなに衰弱してるんだ」
「体調不良の上に能力を使ってオーラの浪費でだね」
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