You change the world.

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クロロと話込んでしまいシャルの分だった冷めてしまったコーヒーをシンクに流し鍋に火を入れる

今日から用事に付き合ってくれるとの事なので、作りかけのシチューを温めるだけの状態まで仕上げるつもり

今夜の夕食はこれで大丈夫っと、これが終わったら今夜のバケットと明日の朝食用にベーグル辺りを買っておけば後はなんとかなるよね






シャル「行くってどこに?」

「ん〜ここから南西に13000キロくらいかな」

マチ「くらいって土地名くらい言ってもいいだろ」

「それは内緒」

やっぱり団長であるクロロを一人連れ出すわけで、まだ会って少しの私と一緒って事だからちょっと心配顔
クロロにも村の名前もどの大陸すら知らせてない

今のところイルにさえ内緒の私の秘密の場所
年末になったらいろいろなパーティーに顔を出さなくちゃいけないからそれまでなんだけど


「クロロ、みんな心配みたいだしやっぱり私だけ行ってくるよ」

クロロ「却下」

「だって」

頑なに意見を曲げないクロロにみんな呆れ顔
本音は連れていきたくない、何度も交渉してみたけどダメの一点張りで琥珀を盾にされるとそれ以上は言えなかった

「携帯は繋がるから連絡がつくから大丈夫だよ、何かあったら送り届けるし」

クロロ「人の事を荷物みたいに言うな」

「………」

私にとってお荷物じゃなかったらなんなんだろう、兎に角邪魔しないで大人しくしててくれるのを願う



昼食の後片付けや準備した食事の事を伝えたりしていたら時刻はそろそろ14時、ずっと心配を口にしているシャルを宥めながら丁度良い時間なのでみんなに挨拶をしてクロロの部屋へ戻った




「準備はいい?」

相変わらず本を読むクロロの足元にはカバンが一つ、3日分の着替えにはちょっと大きい過ぎるけど中身は何となく予想がつく

私の持ち物は大事なサファイアの入ったポケットに収まるほど小さなポーチ一つ
普通逆だよね

「荷物はそれだけなのか?」

「必要な物はあっちに揃ってるから」

「…いったいどこに行くんだ?」

「兎に角暖かい土地だよ、それ以上は行ってから勝手に探って」

どうせ携帯のGPSで位置は判明してしまうけどクロロの興味を引く物なんて皆無だからきっと記憶の片隅にちょっと残るくらいだろう


「では行きますか?」

手を差し出し座っているクロロを引っ張り立たせる
着いた先にソファーは無いからしりもちついてしまうからね


「出発しまーす」


『reduce-space』


でも、しりもちついて驚いた顔をちょっと見たかったかも




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