You change the world.

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行くぞと目の前に差し出された手
表情とは裏腹になんか楽しそうなオーラを醸し出しているように見えるのは気のせい?

「その手はなに?」

クロロ「早く連れていけ、同行者とは接触してなくちゃだめなんだろ?」

「そんな事言ったっけ?」

クロロ「前に男と二人で現れた時嫌そうにすぐ手を振り払ってたのと此処から消える時に一歩下がっただろ?それは触れられたくなかったからじゃないか?多分接触している人物も一緒に移動してしまう。
と見たんだが違うか?」

そのしたり顔ムカつく
ちょっと見ただけなのに、なに冷静に解析しちゃってんのよ


確かに正解
飛行船から落とされた時に出来た能力の一つ、制約も付けてないからリスクも少なく単純なもの
あの時手を繋いでたイルミのおかげで一人は同行できる。
別に支障はないからこれ以上強化してリスクを増やすつもりも今の所考えてない

「ネバラドシティーだけどいい?」

クロロ「家に戻るのか?」

「違うよ、シティーバンク近くのホテルの屋上、出入り自由だけど滅多に人が居ないから」






通された支店長室に着いてからも一人でぶつぶつ言いながら思案中のようだ
考え始めると自分の世界に入り込むのはこの人の癖なんだろうか、屋上に着いてから自発的に動いてくれないから此処まで引っ張ってきた

そのまま置いてきても良かったんだけど、後から何か言われるのも癪だしね



お得意様だからか、すんなりと手続きは終わり手元には小切手帳と30万ジェニー
その中からちょっと多目の5千ジェニーを意識を取り戻したクロロの手に握らせる

「借りは返したからね!」

クロロ「確かに」

乱雑にジャケットのポケットにお札を突っ込むとホテルとは逆方向へと歩き出した

「ホテルはあっちだよ、早く帰ろうよ」

クロロ「次は俺に付き合え」

はぁ、なんて自由な人なんだ。

なんで私がクロロの用事にまで付き合わなくちゃいけないんだろう
あぁ帰りたい
帰ってシャルと買い物に行きたいよ

クロロ「そんな不満げな顔するな」

「私は帰りたい、シャルと買い物に行くんだもん」

クロロ「俺と一緒にいる契約じゃなかったかな?」

……確かにそんな事言ってたね、すっかり忘れてたよ

隠れ場所と琥珀>クロロのお供

だよね。ここは早く用事とやらが終わる事を願って大人しく着いて行くしかないか





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