You change the world.

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フワフワと覚醒する意識の中背中から伝わる温もりに自然と口元が緩む

…あったかい…

こんなに気分の良い目覚めはいつぶりだろう…

もっと温もりを感じたくて腹部に回されていた腕に手を添え体を捻る


……んっ?…腕?…


恐る恐る頭だけをひねり背後を伺うと予想通りクロロの寝顔

男性が持つには惜しい程の肌質
女の子なら絶対憧れる影が落ちる程に長く濃い睫毛

それに縁取られる瞳は例えるなら黒曜石?オニキス?…違うもっと透明度のあるブラックダイヤモンド。
見る角度によって色んな表情を見せ妖しく光り、吸い込まれるように見入ってしまう所なんてピッタリのような気がする

イルと同じ黒い瞳なのにどこか違う…二人とも深い闇色に染まった所は一緒なのに全然別物

う〜ん考えてたら欲しくなってきた、今度クロロの瞳位のを探してみよう
30カラット位で限りなく色の深いものを


整った顔を見ながら想像を膨らませていると視線を感じてなのか少し眉を寄せ閉じた瞼の奥で瞳が動く

気持ち良く寝ている所を起こしたら悪いのと、見とれていたばつの悪さを隠す為に視線を天井に移し息を詰めて暫し動かないでいるとまた寝入ったようだ

呼吸が安定したのを確認し、身体に乗せられていた腕からそっと逃れて固まった背中を伸ばしてみる

抱き枕にされていたのは不本意だが、ゆっくりと寝れたのは事実でちょっと前まで嫌悪していたはずの男なのに何故か嫌ではなかった、まぁ何かあった訳じゃないしね

そんな気になるのもきっと、仲間と楽しそうに談笑する姿を見たせいかもしれない。
上からの物言いは変わらなかったけど、普段は結構普通。
仲の良い友達同士?みたいな。
世間を騒がす残虐非道史上最凶の盗賊団だっけ?
そんな風に呼ばれてたって同じじ人間だもんね

うちだって仕事や訓練以外では普通にファミリーだし、常に気を張って仕事モードなんてありえないし

そんな幻影旅団の内情を見れるなんてそうそうチャンスは無いからちょっと楽しみ

ポジティブすぎると言われるかもしれないけど、私がまずやらなきゃならないのはまだお腹に残る昨夜の重すぎた食事をどうするかだ…




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