宝物・捧げ物

□団長はコワイよ
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『クロノクルツ』10000HIT記念フリリク 
【救世主物語】の番外編R15






「「「カンパーイ!」」」

仕事の後はお酒が美味しーい!

たまたまアジトに沢山仲間が集まってたので、せっかくだから旅団のみんなでちょっと強盗してきたよっ☆

小さいお仕事だったけど、思いがけず楽しかったぁぁぁ!!
今日のターゲットは悪党で何の遠慮も要らない相手だったし、そこそこ手応えもあってサイコーだったよぉ☆

めイッパイ暴れた特攻部隊はもちろん、お宝もいっぱいゲット出来たから、みんなみんなご機嫌だよぅ☆

「シモン大丈夫か?
飲みすぎだろ?」

あらまあ。
今日は団長が3人もいるのねぇ。

キレイな顔に囲まれてシモン幸せぇ☆

「らーいじょーぶらよぉ!
団長こそ、もっと飲まなきゃれすよぉ!
そうら!らいじょーぶら証拠にシモンイッキ飲みしまふぅぅぅ!!」

そう言って、私は手近にあったお酒のビンに手をかけた。

「・・・完全な酔っ払いだな。」

団長が渋い顔をした。

まったく失礼なぁ!ちょっとろれつは回ってないけど、頭は正常だよぉ!!

むしろ、これからが本番でしょ☆ガンガン飲むよぉぉぉ☆



日頃の憂さは、みんなで楽しむアルコールで解決っ☆

「いいぞぉ!シモン行けぇ!!」

「がっははははっ!
飲め飲め!!」

顔を真っ赤にしたフィンクスが囃し立て、完全にぶっ壊れたウボォーがただひたすらゲラゲラゲラゲラ笑っている。

あっはははは!
みんなイッパイいるぅ!!
なんかもう、よく分かんないけど、仲間がイッパイでたぁーのしぃー☆

「シモン!?
せめてこっちのビールでやって頂戴!!」

パクが何故か腕にしがみついてきたけど、今は夜だし仲間もいっぱいいてパラサイトフラワーでみんなの力を加算しまくってるから、今の私にとってパクの力なんて、正直全然問題ない。

「お酒の価値はアルコールの度数らよぉぉ☆
トガシ神様らって、15度以下は飲む価値なしって言っへるよぉぉぉ☆」

「それ、すごくダメな教え違うか?」

フェイタンが何やら言ってるけど、ドンマイっ☆
気にしたら負けだよぉ☆

「「「イッキ!イッキ!イッキ!!」」」

無責任な仲間たちからのかけ声に、私はビンを傾けてグビグビと中身を飲み干した。
カァァァっと喉が焼けるように熱くなってますますイイ気持ちっ☆

あらあらあらぁ?
おかしいなぁ?世界がグラグラしてきたよぉ?
ついに魔王が復活しちゃったカナッ☆

「あっははははは!
ウォッカのイッキ飲み、シモンマジでやっちゃった!!
ホンモノの馬鹿だね!あはははは!!」

どんどん暗くなっていく景色の向こう側でゲラゲラ笑うシャルナークの声が聞こえた。

「あっはははは!
あ!そうだ!!
イイコト思いついちゃった!!
これで愛のビートが完成するといいなぁ!」

あららら☆

ひょっとしてイッキ飲みしちゃイケナイお酒だったのかしらん?

シモン酔っ払いだから、よく分っかんなーーいよぉぉぉ☆









「・・・むふふ。ぐふふふ。
・・・踏んでもらっちゃったぁぁ・・・むふふふ。」

「・・・シモン。おい。起きろ。」

誰かが私の肩を揺すった。

・・・せっかくイイ夢見てたのに、なんなんだよぉ。

「なんでお前が俺のベッドにいるんだ。」

目の前には、すっかり見慣れたキレイなお顔。

・・・なんだぁ団長かぁ。
どうやら私は飲み過ぎて寝ちゃったみたいだね。

「・・・ドンマーイ。
私は寝ますぅ・・・おやすみぃ・・・。」

・・・むにゃむにゃ、現在地なんて、どーでもいいよぉ。

それより夢の続きを見なくっちゃ・・・早く夢の世界に戻らなきゃ、せっかくのステキな夢が終わっちゃうかも。

「んふふふふ。
・・・お姉ちゃぁぁぁん。」

・・・この頃、夢の中ですらなかなか会えないんだよぉ・・・このサボり魔さんめ。
・・・寂しかったよぉ。むにゃむにゃ。

「・・・シモン。お前自分の性別忘れてないか?
いい加減にしないと喰うぞ。」




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