You change the world.

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気が付くと暗闇の中に佇んでいた、何故か分からないが前に進みたい気がしてならない
歩み出そうとすると後ろから微かに自分を呼ぶ声が聞こえたような気がした

どっちに行けばいいの?

感覚を信じて進もうとするが呼ぶ声に後ろ髪が引かれる
確かめてからでも遅くない
声の方へ振り返った










(眩しい…私戻ってこれたんだ…)


「あやめ、大丈夫か」

「…イ…ウ…?」

うまく舌が回らない

「無理してしゃべらなくていい、まだ痺れが残ってるんだ、医者を呼ぶから待ってて」

体が動かない…毒物にやられたの?
目だけを動かし辺りを確認するとベットの周りには医療器具が並べられていた

(昔見たのより新しくなってる…やっぱり私倒れたんだ…)





医者の話によると、峠は越え痺れが抜ければ大丈夫とのこと
8年前に発見された毒蛇の毒で私には抗体がなかったこと
抜けきるのがいつになるか分からないこと…

医者の言葉は動かない体と対照的に冴えきる頭の中でグルグル回る



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