You change the world.
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「早く医療班を呼べ」
「あやめ大丈夫か」
「最後に口にしたのはコーヒーか?」
「神経毒のデシルジニアンか…厄介だな」
どうでもいいから早くしてくれ、何故みんなそんなに悠長に話ができる
あやめの震えを見てから全てがスローモーションで見ているみたいだ
あやめを失う辛さはもう二度と味いたくない
「イルミ離せ、医療班に任せるしかない」
「離すんだ!」
じいちゃんにあやめを奪われ、親父に部屋の隅まで突き飛ばされた
とても似合っていたドレスは無惨に破かれ、電気ショックで細い体が何度も浮く
もう闇には落ちたくない、俺を置いてかないでくれ
膝に頭を埋め祈る事しかできない自分はなんて無力なんだ…
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