You change the world.
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楽しかった夕食を終え戻ってきた流星街のホーム
シャルにクロロの部屋で寝るのを止められたが、その部屋と広間にしかソファーがないとの事なので少しでも暖かそうなクロロの部屋で寝る事にした。
「楽しかったけど確実に2sは太った〜」
言葉と裏腹に幸せな気分でソファーに倒れ込むが腕を引かれ座り直されキツい一言
クロ「そう思うならすぐ横になるな、全部肉になるぞ」
「大丈夫だよ〜車の中では座ってたし」
また横になりたかったが空いてた場所に座り本を読み始めたクロロのせいで寝転がれない
「私眠たいんだけど」
クロ「・・・・」
「もしも〜し、聞いてる?」
クロ「・・・・」
「ちょっと!本ならベットに行って読んでよ」
クロ「ココが定位置なんだ、寝るならあやめがベットを使えばいい」
「いや…それは悪いよ」
クロ「最後まで読むつもりだから構わない」
「……でも、もしかしたら眠たくなるかもしれないし…」
お酒も抜けてきたのと眠たさが合わさって少し肌寒い。
貰った毛布に包まるとじんわりと暖かいが本に集中しているクロロはジャケットを脱いでシャツだけ、見ているだけでブルッと震えがくる
ほんのちょっと近寄って体育座りに座り直し、毛布を少しお裾分け
静寂の中聞こえるのは自分の呼吸と時々ページを捲る音
大勢での楽しかった食事で得た満腹感と満足感
それらは私を眠りに引き込むのに十分な条件が揃っていた。
クロ「そう言えば、この一週間に何があったんだ?」
静寂を破る一言は既に夢の世界に足を踏み入れていた私を完全に連れ戻す事はできない
「…う〜ん…」
クロ「見たところ体に損傷があるようではないし、そこまで急激なやつれ方は尋常ではないだろ」
「…死後の世界って…やつを見ちゃた…かも…」
クロ「死後の世界か、興味深いな、文献でも目にした事があるが天使が魂を迎えに来てくれるのか?それとも秤で生前の罪の重さでも量られるのか?…………………………………………………寝た…のか?」
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