You change the world.
□15
1ページ/3ページ
(…ぎゅうぎゅうだな)
いくら8人乗りのワンボックスカーでも大人がフルで乗るとハンドルも重いみたい
女性三人で座っているから後列は余裕あるけど、助手席に座る大きい人や真ん中の列に座るクロロとフェイタンとヒゲの人はちょっと狭そう
「もう一台盗む?」
マチ「面倒だね」
「狭そうだけど良いのかな?」
この面子だと明らかに自分は余計だと思い聞き直すが、パクも気にしてないようだからいつもの事なのかな?
マチ「そう言えばあやめだっけ?私はマチよろしく」
笑うと冷たい印象が柔らいでかわいい、前にチラッと見た眼鏡の子といいパクといいタイプはバラバラだけど別嬪さん揃い
ノブ「俺はノブナガだ、よろしくな」
ウボォ「オレはウボォーギン、ウボォーでいいからな」
助手席から勢い良く体ごと振り返ったせいで反対車線にはみ出そうになるくらい車体が揺れ、みんなから口々に不満が漏れるが本人は全然気にしてないみたい
シャル「ちょっと、危ないな〜いきなり動くなよ」
ウボォ「おっすまんすまん」
体格に似合わない愛嬌ある笑顔にこっちまでつられてしまう
「クスッ 来月までみたいだから、それまでよろしくね」
クロロ「来月までだって誰が言った?」
「えっ?一回手伝えば良いんでしょ?」
クロロ「今まで手伝いが必要になった事はないからいつになるか分からんな」
「そんな…」
思わず前に乗り出してた体をシートに戻し忌々しいクロロの後頭部を睨みつける
(いつまで居なきゃならないのよ、やっぱり約束なんて反古にして逃げちゃおうかな…)
パク「あやめ、諦めた方がいいわよ団長一度言い出したらしつこいから」
.