本3 その他CP
□ETU猫疑惑
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ガミホタメイン、キャラ多め。3ページ目裏になりました(無計画)注意!
にゃあ
世良「ん?」
猫の鳴き声が聞こえた気がして世良はロッカー室を見渡した。
清川「今、何か聞こえた…よな?」
世良「気のせいすかね?」
練習も終わった後なので、俺達疲れてんなー、なんて笑いながら顔を見合わせた清川と世良は暫く耳をすませてみるが、まだメンバーがたくさんいるロッカー室は騒がしく良くわからない。
結局気のせいか、と着替えを再開していると再び…。
にゃあ
「!!」
やっぱり聞こえたよな!と互いに目を合わせて、何処からだろうと屈んでみる。
ソファーの下。
いない。
取り合えず近くのロッカーの下。
いない。
「……………」
二人して首を傾げる。
にゃあ
「!?」
聞こえた…気がする場所をじっと見る。
そこは堀田のロッカーだった。
見渡して見たが堀田の姿は見当たらない。先輩のロッカーだし開けるのは躊躇うが、どうしようも無く気になる。
ガタンッ
にゃあ
決定的なロッカーの揺れと鳴き声に、好奇心も加わりそーっとその扉を開けてみた。
「にゃあ!」
世良「わっ、猫だ!」
わかってはいたものの、改めて目の当たりにしてみるとやっぱり驚く。ロッカーを開けてみたらきちんと座る猫がいて、にゃあと鳴く。
にゃあにゃあ鳴かれても何を訴えてんだかわかん無ぇよ、とそろと手を伸ばせば身体を引かせながらも猫は大人しく撫でられた。
世良「何で堀田さんのロッカーに猫がいるんだ?」
清川と世良が首を傾げていると背後からジーノの声がした。
ジーノ「ホッターだったりしてね」
世良「へ!?」
「にゃあ!」
軽い冗談まじりのジーノの口調に、まさか、と苦笑しながらも練習後のロッカーに何処にも、いつまで経っても見当たらない堀田に本当にまさか、と思えてくる。
世良「いやー、そんなワケ無いっすよ」
ジーノ「ふふ、どうかなぁ。耳や尻尾が生えたりする事もあるみたいだしね。ねぇ、バッキー」
椿「えっ!?いや、あのっ…」
ふいにジーノに振られて、椿がオタオタと動揺する。隣でクスクス笑うジーノの話は何処まで本気なのか良くわからず、世良は再び猫を見る。
「にゃー」
石神「ありゃ?猫じゃん?」
どうしてこんな所にいるんだ、と更に石神が加わる。
世良「わかんないっすよ、堀田さんのロッカーに居て…」
石神「堀田の?」
そう言われロッカーの扉を見て堀田の名前を確認する。
石神「…堀田…とか?」
清川「ガミさんまで…やめて下さいよ」
堺「そういや堀田は?見かけ無ぇな」
堺が周りを見渡す。
「にゃあん!」
達海「何してんの?お前ら」
世良「あ!監督っ。何かわかんないんすけど堀田さんが猫なんス!!」
清川「オーイ、世良…洗脳されるな」
達海「はぁ?何言ってんの、世良」
清川と達海に落ち着けと宥められて世良がうーと唸る。
そして達海はじっとその猫を見て人差し指でフニフニ頭を撫でる。
「にゃー」
何が言いたいのか、ただ鳴く猫をまじまじと見つめてふぅと達海は肩を竦めた。
達海「そーだなー、目とか堀田に似てるかも」
清川「ちょ、ちょっと…監督まで何言うんスか」
苦笑いの清川。もう一度、辺りにいたメンバーみんなして猫を見下ろした。
……堀田なのか?
「…にゃーー…」
猫的にも異様な感じがしたんだろうか…。怪訝そうに身を屈めて小さく鳴いた。