本3 その他CP

□Calling
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ガミホタ





「じゃあ、ガミー、ホッター、で良いかな」




「嫌だ」 




「おぉ、何か彼の有名な魔法使いみたいだな〜」




「まぁ、続けて呼ばなきゃわからないけどね」 




 呑気に笑う石神とジーノに横で堀田が呆れたようにため息をついた。何かこの二人自由なとことか奔放なとことか何考えてるのかわからないとことか、サッカーのスタイルとか似てるなぁとか思い、似た者同士?と頭に過ぎり何やら呼び方で盛り上がる二人に苦笑した。




 







「ホッター♪」




「…だから嫌ですってば」




 ジーノと話してると思った石神にポンと背中を叩かれた。




「可愛いくて良くねーか?」




「別に可愛いくなくて良い…」




 良いです…と言い終える前にぐいと顔を近づけてきた石神に少しびくとなる。



 何がしたいのか読めない石神の表情にそのまま動けずにいると、耳に唇が触れるくらいの距離で、




「堀田」



 と低めの声色で名前を呼ばれた。




 直ぐに近づいた顔は離れて石神がニヤリと笑う。




「こっちの方が良いか?」



 顔、赤いぞ、と堀田の頬をふにと摘んで楽しそうに石神が笑うから、何となくからかわれたみたいで堀田が悔しくなる。




 悔しいから、ぐいと今度は自分が石神に近づいて



「…ガミさん」




 と、名前を呼んでみた。




 同じように直ぐに離れて何だか馬鹿馬鹿しいな、と堀田が顔を赤くする。ただ石神が目を丸くしてたから少しだけ優越感。




「堀田…」



「…何ですか?」



「……誘っ……」



「て、ません」



 即答すると、いつも通りの反応だと石神が笑った。




「…ーまぁ、ガミさんが呼んでくれるならどんなでも嬉しいですけど…………………っ…」 



 何の油断か、ぽろと普段なら言わない言葉がつい出てしまい慌てて堀田は口を押さえた。




 石神がそれを聞き逃すはずは無く再びニヤリと堀田を見た。



「ホッターでも?」



「いや、それは…」



「つーかさ、やっぱり誘…」



「て、ません!」



 ニヤけたままの石神をスルーして練習に戻る堀田。






「顔、赤いって」




 後ろ姿を見送って、堀田からの予想外の一言に顔戻ん無ぇなとしまりの無い顔を戻すように押さえて、石神も練習に戻った。





 堀田の予定は聞いて無いが、今日も堀田の家へ遊びに(いや、イチャつきに)行く自分予定は決定した。















おわり
 
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