本3 その他CP
□続・ツケミミ!
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ガミホタ 裏・注意!
ちょっとやり過ぎたかなぁ…と思いながら口元は緩んだ。
だって堀田の寝顔が可愛いかったから。
特にフェチだとか、そういうわけでは無いが(多分…)堀田に付けた『子トラ』のツケミミ姿に思いのほかテンションが上がって、まぁ何というか結構…割と…………かなり…無茶したかなと一応、反省はしている。
気を失うように眠りについた堀田の頭を撫でて「俺に甘いって」と呟いて石神は目を細めた。
「……………」
相当疲れさせてしまったらしく爆睡の堀田を眺めてはじめは微笑ましく思っていたはずが、触れても起きる気配の無い無防備さについ再び手を出したくなってしまい、反省は早くも終わりな自分も大概だと思う。
「…堀田?」
「堀田く〜ん?」
呼んでも返事はない。
既に勝手知ったる堀田の家、と言っても物がごちゃごちゃあるわけでは無いので簡単に見つかる。
取り出してきたのは包帯。
まぁそこに包帯があれば縛るよな、と自由回路で腕を縛る。痛く無いようにリストバンドをしてその上からなのが優しさ(笑)。
「……おぉ…」
縛ってみて改めて眺める。変なスイッチ入りそーとニヤけてしまう。
「それにしても起きねーな」
両腕を頭の上に上げさせた時点で起きるのを覚悟してたが堀田は変わらず眠ったまま。両手首をまとめて縛ってベッドに固定した。
「やっべ…」
口を押さえてこれからどうしてやろうか、と思案する石神の目にまだ子トラのミミを付けたままの堀田が視界に入る。
可愛い子トラ縛っちゃったv
↑変なスイッチは既にONされてるらしい。
「……………」
ミミを付け替えてみた。
ウサギに。
「…………っ」
可愛い!
ヤバイ!
イケる!
↑何が!?
今度は猫(黒)。
「…う…わ」
アリだ!
鈴付けてー!(笑)
赤いリボンでも良いかも…。
さらにキツネに変更。
「…おー…」
騙されても良い!
↑石神が大分オカシイ(笑)。
つーか、ミミだけ変化に失敗したっぽい。
ドジだなキツネの堀田。
↑妄想
「可愛ーいーな」
一人で悶絶して楽しくて仕方ない石神。堀田を満喫中である(大笑)。
「……ん」
腕は固定されてるものの寝てる堀田が身じろいだ。さすがに起きたかなと覗き込む。
「…ガミさ…ん」
起きて無い事にホッとする。
こうなってくると、もう少し堀田で遊びたい。
↑遊びたいとか言い切っちゃった石神(笑)。
でも寝言で名前を呼ばれて嬉しくなる。そんなに俺の事好きかー、なんて都合良く解釈して…ただ眉間の皺に苦笑した。
「夢の中くらいコレ無しで呼んでくれよ」
堀田の眉間の皺を消すようにぐりぐりと押す。
「…何……してんスか…」
堀田がぼんやり目を開ける。
さっきまで寝ていたから、目を開けてじっと見てくる堀田の姿に石神はドキリとした。閉じてる時とまた違って…
「……誘ってる?」
「…て、ません」
寝起きでもちゃんとツッコミ返してくるのも律儀で可愛いな、とか石神がニヤけていると堀田が先程寄せた眉間の皺をまた寄せる。
「これ…何ですか?」
「んー…可愛いかったから………………つい」
「つい…じゃありませんよ。解いて下さい」
「緊縛プレイとか…どぉ?」
どぉ?とか聞かれても…。さすがにふざけ過ぎだと石神を睨んだが、タオルケットを掛けているものの全裸だし逆に石神を煽るくらいで効果は無い。
自分の上に覆い被さってきた石神がペロと耳を舐めてくるから、びくと肩が跳ねた。
「…っ…いくら俺でも…怒りますよ…ッ」
「堀田が俺に甘いの知ってるし」
「…ん…っ…」
ついと首筋に降りてくる唇にぞくぞくと身体が震える。
「それに甘えてこんな事してるわけじゃねーし」
「…は?」
「堀田が可愛いから…すんの」
「……………」
まるで悪びれもしない自由な発言に堀田は返答を詰まらせる。