本3 その他CP
□たべたい
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ガミホタ
「…ぅ…あッ」
「…なー堀田ぁ、シュークリーム食べたい」
「…っん、……は?」
コトの最中でひとの事を容赦なく突き上げといていきなり何を言い出すのか、と自分の上で気の抜ける事を言い出した石神を堀田は見上げた。
「やっぱさーホイップクリームとカスタードクリームと両方入ってる方が良いよな〜」
「………っ」
繋がったままの時に言う台詞ですか、と言ってやりたかったが激しく突かれていたのを急に止められたので焦らされてる様なもどかしさで熱が身体の中を掻き回す。 行き場を失って篭る感じが辛い。
にも関わらず出てきたのは便乗する台詞で
「…甘いのは、あんまり」
自分でも何で話を合わせてるんだと妙な気持ちになりながらそう言うと石神が更に答える。
「じゃあエクレアは?チョコ付いてるし…ほろ苦くて美味そうだな、うん」
「…ッ!…ひぁ、ん」
聞いておいて自己完結する石神に、やっぱりこの人わかんねぇと言葉を詰まらせてるところに再び奥へぐい、と突き上げられる。
「はは、いー声」
「いっ…いきなり動かな…ん、ああッ」
「油断してたろ?可愛いーなー」
実に楽しそうに、というか奔放に続く行為に堀田も悔しいので反論したいのだが、石神も軽〜い感じのくせにちゃんと押さえるとこは押さえていて一番イイとこをしっかり突いてくるので、堀田も睨んでみるくらいしか出来ない。
と言っても石神から見れば誘われている様にしかうつらない。
「煽るなよ」
「煽ってませんよっ」
「ロールケーキも食いたいな〜」
「だーーーー!もう、早く終わらせて下さいよっ」
また甘いものの話にもっていかれそうで、でもそんな事より滞留する熱を早く解放して欲しくて堀田は石神の後頭部を掴むとぐいと自分へ近づけ口付けた。
「ん、…は、…もぅ、俺食べんのに…集中シて下さい…よ」
顔を赤くしながら訴えてくる堀田に石神が口元を緩める。
「勿論お前が一番美味いよ」
冗談ぽくニヤリと笑いながら口付てくる石神。何だか釈然としないがこの人には敵わないと恐らく握られてしまった弱みに堀田は苦笑した。
惚れた弱み?(←悔しい)
ごちそうさまでした!
(おわり)