本7 その他CP

□already
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タンザキ ※裏注意!
 赤崎は初vという事でお読み下さい。


赤崎の部屋は多分だが丹波の部屋より狭い。多分、というのは特に間取りを聞いた事が無いというだけなのだが、それでも余計な物が少ない赤崎の部屋は広く見える。スッキリした部屋には趣味である音楽鑑賞を満喫する為のコンポがある。専ら給料はコレに注ぎ込んでるだろ、と製品についてあまり詳しく無い丹波でもそれはわかる。

「…ちょ、何スか…急に」

コンポの前で座り込みぼんやりそれを眺めていた丹波。コイツ赤崎に愛されてんなーと密に妬いてました、とは口に出さず隣へ来た赤崎の手をぎゅうと握った。
丹波の不意の行動に赤崎が眉間に皴を寄せる。

「…んー、いや…コレ格好良いな〜と思って」

「…そ、そスか」

自分の大事にしてる物を褒められ態度にはあまり出さ無かったが赤崎は嬉しそうだった。その表情は一瞬だが何処かあどけ無く可愛い。
 人差し指で軽く頬を掻く照れた仕種も丹波の口元を緩めた。

「赤崎…」

「…痛…っ」

握ったままの赤崎の手を引き丹波は自分へと赤崎を引き寄せた。膝をついたのと同時くらいに赤崎が声を上げた。

「あ、悪い!大丈夫か!?」

それ程強く引き寄せたつもりは無かったが変な風に足をついてしまったのだろうか…互いにそれが商売道具なだけに丹波が慌てた。

「…い、いや…違いますよ…目っス」

「へ?…目?」

「埖が入ったみたいで…」

「な、何だ…そっか。って擦るなよ、ほら見せてみ」

「え?…や、大丈夫ですってば…っ」

 ズイっと近づく丹波の顔に内心ドキリとする。

「あーあ、赤くなってんじゃん」

「ん…、あ、でも異物感は無くなりました」

「……………」

埖が入ったせいとはいえ、赤崎の頬を片方だけではあるが大粒の涙が伝った。赤く潤んだ瞳にスターンと心臓を射ぬかれたような衝撃。

「…ん…っ」

思わず顔も近かったし口付けた。

 軽く触れる程度で唇を離し、パチリと赤崎と目が合う。何か言いたそうだったが阻止するように今度は首筋へと唇を落とす。

「……っ……」

普段は物怖じしない勝ち気な態度の赤崎だが、ビクリと肩を震わせて言葉も出て来ないようだ。抵抗され無いのを良い事に遠慮無く唇を鎖骨にまで這わせる。

「………っ、ふ」

日本代表にまで選ばれ新戦力である赤崎は結構人気が上がってきてる。ファンの女の子がサインを求めてるのを見た事もある。当人も悪い気はしないようだがサッカーの方が大事と言った感じであまりそういう話はし無い。今まで付き合ったと言える数も少なくて、色恋沙汰には不慣れな所がある。
格好つけの癖にな、と若さ故に戸惑う後輩をそこに付け込んでる悪いおっさんだ、と苦笑し丹波は日焼けして無い胸の辺りをちょっとだけ強めに吸ってみる。

「…んんっ」

早速赤く跡が浮かび上がり丹波は口角を上げた。

「…な、にっ…すんですかっ!」

僅かな間とろんと蕩けそうな赤崎だったがはた、と我に返ったかのように丹波を押しのける。ちょっと悦かったかも…なんて気恥ずかしさに真っ赤な顔は怒った口調の割に迫力は無い。

「ん、赤崎が可愛いーから…良いかなーと思って」

「な、何が…、…っ…」

何とか反論してやろうと丹波を見れば、カチャリとベルトを外され下着が露わになる。そりゃいつかはあるかも知れ無いと全く考えて無かった状況では無いとはいえ、いざ当面すると思考は途切れた。
 その隙に丹波が指の腹で下着の上から赤崎のものへと触れる。湿った音がして途切れた思考でもそんな音が耳に入ってきてしまい赤崎は益々顔を赤くした。

「気持ちイイって事?」

「…ん、…んんっ」

 反応を示している事を耳元で囁かれゾクゾクと身体が痺れる感覚がした。そのまま丹波に口付けされる。侵入してきた舌が甘ったるく咥内を溶かしていくようだった。

「…ふ…ぁ、…っぁ…ん」

 自分の口から出てくる喘ぎ声に赤崎は口を押さえた。代わりに身体の震えが大きくなる。

「堪えてんのも可愛いーけど…」

 声出して良いのに、と丹波が赤崎自身を握る。ビクンと緊張を走らせたそれは篭る熱に更に蜜をじわりと溢れさせた。
若いせいか抵抗出来ず快楽を追ってしまう姿は更なる事をしてみたらどうなるかな、と悪い好奇心に掻き立てられる。衝動のまま赤崎のものに根元からゆっくり舌を這わせてみれば声も押さえられず身体をのけ反らせた。

「…っ…あァ…ッ」

 先端に軽く爪を立て刺激し咥内へと丹波がそれを含む。生暖かい感触と絡みつくような舌の動きに戸惑う赤崎は明らかに一杯一杯ですという顔をして随分と初々しく可愛いらしい。意思の強さを際立てる切れ長の目も今は潤んで困惑させていた。

「…あ、も…っ、やめ…っ」

「何で?悦く無い?」

「…ん…ぁ、違っ…待っ…、ッ…んーッ…」

まさか先輩の咥内に吐精するわけにも、と堪えながら丹波の頭を引き剥がそうと赤崎が手を伸ばしたが、その拍子にぐっと奥まで入ってしまい尚且つ丹波がきつく吸い上げるから堪えきれ無くなってびくびくと赤崎が腰を跳ねさせた。

「…っ…ぁ、は…はぁ…」

呼吸と衣服を乱して一度達した余韻で妙に色っぽい赤崎にゆっくり丹波が口付ける。ぺろりと赤い舌を覗かせて濡れた口元を親指で拭う丹波に普段ならポンポン出てくる悪態もロクに出て来ない。上手く力の入ら無い身体を丹波に引かれ赤崎はベッドへと押し倒される。

「…続き…シて良い?」

耳元での低い声色にぞくりと赤崎の肩が揺れた。

「……続き…って…」

 不安そうな赤崎に宥めるように頭を撫でて、でも内心もっと泣かせてみたくなった。自分にそんな趣味無かった筈だと苦笑し再び赤崎のものを舌で舐めあげて、その舌を更に下へと進めた。驚いて息を詰める様も赤崎の意図して無い所で丹波を煽った。

「…馬…ッ、…そんなトコ…舐め…んな…っ」

短い呼吸をしながら赤崎が小さく震え出す。

「痛いと嫌だろ」

「…っ、く……」

今まで感じた事が無い感覚に目眩がしそうになる。ゆっくり丁寧に解されてくそこは再び芯を持ち始めた自身からと丹波の唾液で濡れて淫猥な音を立てる。

「…ふ、…っ…ぅん」

 次第に慣らされ指が侵入してくる。中で曲げられる指が身体に電流でも走ったかのような痺れをもたらし赤崎の目から溢れた涙が伝う。

「挿れるから…」

「…っ…え?」

「…痛かったら右手上げてな」

「…歯医者か…、……ッっ!」

 気を紛らわす為か軽い30代な冗談に、反射的にツッコミを入れかけて言い終わらない内に丹波がゆっくり侵入してきた。中へ押し入る感覚に赤崎はぎゅ、と目を閉じ眉間に皴を寄せた。思いの外痛みが無いのは先程の丹波の下準備のお陰かと赤崎は頬を染めた。
 とはいえ、さすがにきついようで互いに動きがとれ無い。丹波はユルリと手を伸ばし赤崎自身に刺激し始めた。

「…あ、…っ」

上下に擦られると少しずつ中も蕩けてくる。繰り返すと赤崎の声色も甘く色気を帯びてくる。

「…あ、あぁ…っ」

「…赤崎…、手まわして」

赤崎の手を引き自分の腰にまわさせるとぐっと更に奥へとあたる。

「…ん、ぁ…、や…何…ッ」

まだ自覚は無いだろうが赤崎の悦い場所にあたったのかビクンと赤崎が震えた。

「…ん、っ…丹さ…、や…何か…変……っ」

「…っ…可愛い、…赤崎」

「何…これ…、っ…ん」

 ガクガクと震え出す足が限界が近い事を物語る。

「…こんな…、知らな…っ、あ、あ、…ッ…ああァ…っ」

始めての感覚にしては壮絶過ぎだろうか、恐がっているようにも見えたから丹波は柔らかく額や頬に口付けを落とす。張り詰めたのを少しでも緩められたらとそう思った。

「…丹さ…ん、っん、…俺……も、駄目…っぽい…」

「…へ?」

ビクンと跳ね、赤崎が熱を放つ。丹波も辛うじて同時くらいに達したが、申告通り赤崎はそのまま意識を飛ばしてしまった。




「いつ迄ニヤけてんスか」

「だってさー」

無茶させたな、と宥める様に赤崎の頭を撫でる丹波は可愛いんだもん♪と顔を緩めた。このやりとりをもう何回も繰り返す。反論も疲れて来た赤坂は呆れ気味に溜息を吐いた。そんな赤崎にお構い無しで丹波は幸せそうに腕に閉じ込めてきた。赤崎は、気怠い身体のせいか妙に大人しい。

「抱きしめて良い?」

「…もうしてるじゃ無いスか」

反論もどうにも弱々しい。

「キスして良い?」

「…っ、ん…ってもうしてるじゃ無いスか!」

「好きになった?」

「………………」

確信を持った様な丹波の表情に眉間に皺を寄せピタリと赤崎の動きが止まる。


……もうなってます。


「赤崎?」

真っ赤になり口を押さえた赤崎を丹波が覗き込んだ。

答えたかどうかはまだ数分後の話。


おわり
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