本5 その他CP

□手−タンザキ編−
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タンザキ





 男同士で一緒のベッドで寝ている。



 事実なのだが、そう思うと気分はげんなりとする。



 今日は疲れていたのかベッドへ先に横になり眠る丹波を見てそんなげんなりした気持ちが「まぁ良いか」に変わり赤崎は複雑な顔をした。



 丹波へと身体の向きを変えて、少しだけ眺めていたら赤崎もつられるようにうとうとと目を閉じた。












 暫くしてふと目を開ける。



 起こされた、とかそこまでのものでは無いがぼんやり目を開けると、視界に入ったのは手だった。




「………っ…」




 丹波はちゃんと寝息を立てて眠っている。



 しかし、その手は赤崎の手をぎゅうと握っていた。




「…ちょ…丹さんっ」




 なんつー事してんスかっ!こっ恥ずかしいっ!!




 気恥ずかしさで赤崎が声を上げるが、丹波に起きる様子は無い。



 手は緩く握られているから振りほどこうと思えば出来た。




「………………」



 ぽふ、と赤崎は再びベッドへと身体を預けた。




 暫く泳いだ視線を閉じて止めた。




 少しだけ




 その手を握り返した。















おわり
 
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