本5 その他CP

□ETU動物園
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ガミホタベース(?)キャラ多め





「おー、世良」



 GWの連休明けの練習初日、先にグラウンドに来ていた石神は堺に引っ張られ渋々といった感じで項垂れている世良を見て軽〜い口調で話しかける。



 というのも、世良の背中にはまだ産毛がちな黄色い小さな羽がついているからだ。髪も同系色な色合いの世良はぴよぴよ鳴くんじゃないかと思う程で、見事な違和感無しだった。



 何処からどう見てもそれは…




「ヒヨコだな〜♪」



 堪えてた笑いを吹き出す石神に世良が騒ぎ出す。




「だーーっΣだから来たく無かったんスよ!!やっぱ帰ります!」




石神「いやー、似合うよ…似合……似合い過ぎ……ぷっ…っ」




世良「笑い過ぎっスよ!ガミさんッ」




堺「石神、あんまりからかうと落ち込んで欝陶しいから止めろ、な椿」




椿「何がっスか?………って世良さん、どうしたんスかソレ!」



 少し遅れてグラウンドに入って来た椿も世良の背中を見て驚きの声を上げる。




世良「…お前も他人の事は言え無いだろ」



 あぁ、確かに…。白い耳と尻尾をつけている椿は苦笑して耳をふにゃと垂れさせた。




丹波「あれー?何か面白い事になってんなー」




赤崎「面白く無いっスよ!!」



 更に他人事全開な口調で現れた丹波に連れられて、そんな丹波に噛み付きそうな赤崎がやって来た。




ジーノ「おや、ザッキー。今日は猫かい?」




丹波「そ、可愛いだろ?」




赤崎「違っ…、別に俺は犬にも猫にもなった覚えは無いんスよ!」




石神「でも、どー見ても猫だぞ」




赤崎「……う″」



 いつの間にか椿の横に来ていたジーノに反論もままならず軽やかに石神にツッコまれ赤崎が押し黙る。



 今日は一体どうしたのか、赤崎まで猫の耳と尻尾付きだ。ワンコな椿同様ツケミミの類では無い。きちんと機能し、生えている。その証拠に赤崎も怒った拍子に尻尾が逆立っていた。それも丹波ビジョンでは可愛く見えて「可愛いって♪」と丹波的には褒めたのだが、ついつい、怒っても迫力無ぇなーと思い笑ってしまい赤崎をご機嫌ナナメにした。それでも可愛いだけだ、と思った丹波もかなりの末期だ。



 そんな愛玩動物シリーズな後輩達を見て、お気楽に笑っていた石神は、はたと思い立ち(実は)横に居た堀田へ視線を送る。流れ的に予感し、堀田は眉間に皴を寄せた。



堀田「…嫌ですよ?」



石神「えー、堀田も何かつけてよ(いや、生やしてよ?)。絶ッッッ対可愛いから!」




 椿、世良、赤崎を見ながら石神が拗ねたように堀田へ近づき手を伸ばす。その手は探るように耳の辺りを撫で、遠慮も躊躇も無くお尻も撫でる。




堀田「…っ…何すんですかっ」




石神「………生えない」




堀田「…落ち込まれても」



 ため息までつき、結構本気でしゅんとする石神に脱力する堀田。




ジーノ「でも、やっぱりバッキーが一番可愛いね」




丹波「えー、赤崎も可愛いと思うけど?」




石神「堀田も何かつけたら可愛いって、ほら大型猫科の生き物とか」




堺「……何だこのウチのコが一番な会話は…」




 呆れて堺が口を開く。




石神「そういう堺だってウチのコ一番って思ってるよなー?」




丹波「なー」




ジーノ「飼い主馬鹿だねぇ、サック」




堺「な…ッ、馬…ッ…、お前に言われたく無ぇよ、ジーノ!」






 と、まぁ要するに皆我がコが可愛いとか思ってたりする飼い主達の横で「椿、コレいつ治る(?)んだ?」「……わかんないっス」と当人達は切ない会話をしていた。















おわり
 
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