本5 その他CP
□have a break
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試合は中間期間も終えて後半戦半ば、選手達の疲れもかなり出て来ていた。
世良「あー何かこう…必殺技とか使え無いかなー」
ーだからこんな戯言が出たとしても出来るだけ大目に見て上げて欲しい。
堺「何馬鹿言ってんだ」
世良のぼやきに堺がツッコミを入れる。練習の合間の休憩中、呆れで疲労が増す。
石神「確かにイイよな〜必殺技♪」
丹波「敵陣に切り込んでズバァーとかな♪」
石神「うわ、カッコイイ〜v」
堺「丹波、石神、馬鹿を煽るな」
またいい加減に話してんな、と丹波、石神にため息をつき目をキラキラさせたお馬鹿な後輩にやれやれと堺が肩を竦めるが、盛り上がる3人には何処吹く風だった。
世良「化身とか出したいっスねー」
丹波「うわ、ギリギリ発言じゃね」
堺「アウトだろ」
堀田「…………」
呆れながらにもツッコミを入れ忘れ無い堺に横に居た堀田はさすが付き合い長いだけあるな、と密に感心した。
話は更に続く。
世良「コシさんの化身とか最強そーっスね」
赤崎「何わけわかんない話で盛り上がってんスか」
丹波「割と楽しいぞ?つかコシさんの化身とか超おっかねぇな」
世良「いやー誰も勝てないっスよ」
石神「椿のは頼り無さそうだよなー。出しても威嚇されてキューンて帰ってきそうだし」
丹波「あー有り得る」
椿「な、何の話ですか?」
↑何気に酷い事を言われてる近くを通り巻き込まれる椿。
世良「つーかやっぱり必殺技が使いたいっスねー」
椿「でも”殺”てなんか物騒っスね…」
堀田「”秘技”にすれば良いんじゃ無いか?」
堺「何真面目に話してんだ…」
石神「堀田は虎っぽいから(管理人のイメージ)タ〇ガーシ〇ットとか出せるんじゃ無い?」
丹波「おおー、袖捲れ堀田。肩まで(笑)」
堀田「(ネタが)古いですよ…」
緑川「何の話してるんだ?」
世良「あ、ドリさん。いやー何か必殺技使えたら良いなァーなんて…」
緑川「必殺技?」
世良「そうっス!ドリさんならバー〇ング〇ャッチΣ!!みたいな」
丹波「世ー良ー、(ネタが)ギリギリだって」
堺「アウトだっつの」
緑川「なんだ。それならいつも使ってるぞ」
世良「マジっスか!!」
端から見たら幼気な子供と悪い大人だ。
ああ、ドリさんが全力でいい加減な事口走ってんな…と「凄いっス、さすがドリさん!」と感嘆の声を上げる世良のこれからを心配する。
緑川「俺くらいになれば使えるようになるぞ」
世良「そっ、そーなんスね!よーし、やるぞー!!」
何やらやる気を出した世良が休憩も終わり意気込んでグラウンドへと走って行く。
緑川「いやーやる気が出て良かったな」
堺「ドリさん…」
何だか馬鹿馬鹿しい話で盛り上がった休憩時間。
そうだな、
まぁ…何というか
石神「練習するかぁ」
丹波「…だな」
そういう事だ。
おわり