銀魂

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「おはよ、晋助」



「ああ……なァ、悠。」



「うん?」



「俺ァ明日出てく」



何かのジョーダンだよね?
出てくって、突然報告なんかするから……



言いきったあと晋助はすぐにそこからいなくなった
その行動が、本当なんだって分からせた。



私はまだ何も、言ってない
今日一緒に出かけようって、言おうとしたのに……








ガチャン








玄関の閉まる音
それと同時に崩れ落ちた



ふいに涙がこぼれて……



「どーして泣いてるの
私は、銀ちゃんが好きなハズなのに」



それなのに
私の心にいるのはわがままで、唯我独尊で、俺様な高杉晋助ただ一人



いなくなったら寂しい
一人だとつまんない
笑いあえない
……いなくなったら、心に大きな穴があく。



ああ、そっか。単純なことなんだ



「晋助のこと、好きなんだって。」



自分の気持ちが今まで分からなかった。
すぐ近くに、当たり前のようにあったから
でも、気付いたのは晋助を失う直前。



「そんなの、虚しいだけじゃんか。」




*





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