短編

□誤解
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どおりで凄い寒いわけだ。

外には、シンシンと雪が降り積もっていた。

散歩どころじゃないや。

・・・でも今夜も龍馬さんと姉さんが・・・。

・・・仕方ないな。


『以蔵くん。起きてる?』

『慎太か?入れ』

今夜は以蔵くんの部屋に避難しよう!
俺は以蔵くんの部屋へと入った。

『どうした?慎太。・・・またあいつらか?』

『・・・ハハハッ』

『全く・・・俺が一回ハッキリ言ってやる!』

『いやいいよ!邪魔したくないし・・・。寒いから暖めさせてよ』

『そうか。寒いなら俺の布団にでも入って暖まってろ』

『ありがと!・・・ところで以蔵くん?なんで褌一丁?』

『風呂入ってのぼせた。暑くてたまらん!』

『アハハッ!以蔵くん裸で寝てるのかと思ったよ』

『そんなコトしたら腹が冷えるだろ』

『以蔵くんて変なところで真面目だよね(笑)・・・もう少し暖まったら戻るから、寝てたら起こして!』

『あぁ』


・・・・・・・・・
・・・寒い。
いつの間にか寝てしまったか?
布団布団・・・暖かいなぁ・・・
・・・なんでだ?
・・・眠いし・・・
まぁいっか・・・


チュン・・・チュンチュン・・・


『以蔵!もう朝ご飯の時間だよぉ!起きてるぅ?』

・・・んっ?姉さんの声?

『以蔵?開けちゃうよぉ?』

・・・スススゥ。

・・・・・・(°□°;)

・・・スススゥ。

ピシャッ。

・・・トタトタトタ・・・

姉さん?
どうしたんだろ?
とりあえずもう朝か。さっさと支度しなきゃな。

ふと起き上がると・・・

隣で寝てるのは・・・

(゜□゜;ノ)ノ

裸の(ように見える)以蔵くん!!?

『姉さん!!!姉さん!!!誤解ッスよぉ!!!違うッスよぉぉぉぉぉ』


以蔵くんは案の定、腹が冷え大変な事になり・・・

俺は姉さんの誤解を解くのに1日かかってしまった・・・

・・・トホホ


頑張れ!慎ちゃん!
頑張れ!以蔵!

今日も寺田屋は平和であった。

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