★僕たちの日常生活★
□1話 いつもの・・・
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pipipipipipipipipi・・・
「ん・・・朝・・・・」
午前7時ジャスト。ケータイのアラーム音とカーテンから漏れる朝日によって目を覚ました私。
今日も一日が始まる・・・
「東雲 瑠都 」
それが私の名前だ。性別は女で、今中学3年生。
父の転勤で、ここ、大阪に引っ越してきてから1か月がたった。
ここでの生活に不満はない。公共交通機関もととのってるし、お店だってたくさんある。おいしいものもいっぱいで、街の雰囲気も明るくて楽しい。
ただ・・・・
ダダダダダダダダダダダ・・・
「「か〜め〜は〜め〜・・・・」」
「「波ァァァァァァ!!!!!」」
ズサァァァァァァァァ!!!!
「ん〜、イマイチやなぁ・・・」
「もっと「波ァァァァ!!!」を「波ァァァァァァァァアアアア!!!!」っ的な感じにしたらええんちゃう?」
「いや、そこはむしろ「波アアアアアアアアア!!!!」やろ!!!!!」
「お前ら「波ァァァァァ!!!!!」ばっかり力入れてもアカンもんはアカンねん!!「かめはめ」ももっと力め!!!」
「いや!!大事なんは「波ァァァァァァ」や!!今までためとったエネルギーを放出せなアカンのやで!?ここ一番のがんばりどころやないか!!!」
「お前放出するも何もためる工程で手ぇぬいとったら意味あれへんやんけ!!!「かめはめ」ナメとんのかコラァ!!」
「お前に「かめはめ」の何がわかるちゅーねん!!!!!」
「少なくともお前よりかは「かめはめ」をわかっとる!!お前よりは「かめはめ」を大切にしとる!!!」
「お前の「かめはめ波」ただ声似せてそれっぽくしとるだけやないか!!!!ずるいねん!!!!!」
「わかった、ここは間とって「波ぁあぁあああぁぁああん」にしよう」
「「黙れエロ脳!!!!!」」
「おいそこの3バカ!!!!」
「「「!?」」」
「お前ら何もわかっちゃいない・・・
見てろ・・・・・
かアァァァァァァァァァめエェェェェェェェェェェはアァァァァァァァァァめエェェェェェェェェェ・・・・波アァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
」
しん・・・
あ・・・
「「「おぉ〜・・・!!!!!」」」
パチパチパチ
周囲からも拍手が巻き起こる・・・・
やってしまった・・・朝っぱらから全力でかめはめ波を・・・・しかも校門の前で・・・・
「さっすが瑠都やな!!!!すごい迫力やったで!!!」
金髪頭の少年が興奮気味に話しかける。
「・・・・・・・・・」
「朝からええもん見たわ〜」
包帯の(一見)さわやか君がニコニコしながら話しかける。
「・・・・・・・・・」
「女のくせによう恥ずかしげもなくやるな東雲」
バンダナの少年が((ry
「お前らのせいじゃあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
「「「ひぃ〜〜〜!!!!!」」」
「勝手にやったんやないか!!」
「アカン!逃げろ!!!!」
「お前らァァァァ!!刈る!!刈ってやる!!!!」
ただ・・・・学校に変な人が多いのだ。
そして皮肉なことに・・・
私自身も徐々に変な人へと変貌を遂げているという・・・・