日向ぼっこ
□友達くらい、1人はいます。
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柳君が転校してきて数日がたちました。思ったとおり、
女子にキャーキャー言われてます。
休み時間は引っ切り無しに人に囲まれている。
大変そー。
「見てないで、助けてくれたっていいだろう。」
「えー、だってクラス違うし。あーゆのには、はむかわない方が身の為でしょ。」
いじめられたくないしね。柳君なんだかんだかわしてるもん。助けなんて要らないよ。
「何気に上手く生きてるんだな、皐は。」
「何気失礼だね、柳君は。」
さらっと当たり前のように毒を吐く柳くん。
まったく、私を何だと思ってるの?
「それより、今日も一緒に帰るからな。逃げるなよ?」
「ハイハイ。逃げませんよ。」
何だかんだ、初日からずっと登下校がー緒です。
別にいつもはー人だから、支障は無いんだけどね。
「ほぅ、俺がいなければー人か。
皐には、友達がいないんだな。」
読心術だぁぁぁッッ!!
勝手に人の心、読まないでッ!!!
「別に居ないわけじゃ無いもん!!
休み時間とか、一緒に居る子はいるよ?!」
そう、居るにはいるの。ただ…、