アキラ夢人

□第二話
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しばらく俺達は歩いただろう…目の前にちょっと古びれた元マンションだったであろう場所へと着き、中に入っていく…
そして二階にあがりいちばん隅の部屋に行き扉をあけ中にはいる、そうしたら……


「あっ…やっと帰ってきた、何してたのさ」


金髪の小柄な男が不機嫌そうにアキラ、ケイスケを見ている


「すまない…」


「ちょっといろいろあって」


「いろいろってなんな…の…さ…──」


金髪の男がやっと俺の存在に気づいたようで俺の顔を見て固まっていた


「どうかしたのかリン」


金髪の小柄な男はリンと言う名前らしい…
俺はまだ俺の顔を見て固まっているリンとやらに話しかける


『俺の顔になにかついているのか?』


「えっ……いや別に」
「ちょっといいお兄さんがいるなぁ〜って思っただけ」


『????』


俺はなんのことか解らなかったのでハテナが浮かんだ


「もしかして天然!?」



俺は余計に解らなくなった


「リン…からかうのはやめておけ」


「はーい、でもちょっとは本気だったんだよ」



俺はアキラに助けられたようだ



「とにかく座って」


リンは座って座ってと言わんばかりに下に敷いてある座布団を叩いている
俺はそこに行き座るとリンは嬉しそうに笑う


「アキラ達どうしたのさ」
「僕、びっくりしちゃったよ、だって一人狼って呼ばれるユキトを連れてくるんだもん」



「訳がいろいろあってな…」
「それに昔の知り合いだ…」



「へぇ〜そうなんだ」



「一緒に行動することになったんだよ」



ケイスケはなんだか少し嬉しそうに話していた



それからなんだかリンに俺は質問ぜめされていた
俺は多少は答えていたと思う…

リンが満足したのかわかったと言った時…扉が豪快に開けられた
俺は敵だと思い刀に手をかける……がその心配はなかったようだ


「もぉ、扉はもっと静かに開けろって何回言ったらわかるんだよおっさん」


「わりぃわりぃつい癖でな」


「癖でな、じゃあないよまったく」


入ってきたやつはどうやらアキラ、ケイスケ、リンの仲間だったらしい…
それに俺の知っているやつでもあった…


「おっ?なんか珍しいのがいるものだね」



やつの名は源泉…情報屋をやっているやつだ…
俺はこいつが嫌い…いや苦手だ


『………人がどこにいようが勝手だろ…』


俺はちょっと機嫌が悪そうに答える


「やっぱりお前はつれないやつだよな…」



「えっ…ちょっとまって」
「もしかしておっさんも知り合いなわけ?」



「そ、そうなんですか?」



リンとケイスケは驚いたように源泉をみる


「まぁな」


『知り合いじゃあない…』


俺は源泉が答えると同時に否定をする


「知り合いだろうが」
「よく会ってるだろ?」



『会いたくて会っている訳じゃあない……あんたが勝手に後をつけたりしてくるだけだろ…』


「まぁ半分は正解だな」


『…何が半分だ…すべての間違いだろ……。』



やっぱり俺はこいつが苦手だ


「っでなんで一人狼さんがここに?」



『…………………』


俺は源泉を無視して刀をみていた


「僕達の仲間になるからだって」
「アキラとケイスケが連れてきて、アキラの昔の知り合いなんだってさ」


リンが変わりに説明をしてくれたみたいだ



「ほぉ…珍しいこともあるもねだな」



源泉はそう言い俺を見てニヤリと笑う

俺は少しイラついた


「まぁそう怒るなって」


『別に怒ってなんていない…』


「嘘はいけないよ」
「おっさんの目は誤魔化せないよ」

『……うるさい』


俺が刀に手をかけた瞬間、アキラが止めるように入ってきて話題を変えた


「おっさん、なにかあったんじゃあないのか?」


「あぁそうそう、忘れてたよ」



物忘れの激しいやつだ…


「いまから話すことをしっかり聞いとけよ」
「いま、ヴィスキオが動き出しているみたいなんだ」


「ヴィスキオが?」


「そうだ…って言っても処刑人が活発に動いているだけだが…」


「で、でもなんで?」


ケイスケは真剣な顔で源泉に聞く。
俺は関係ないと思い刀を磨いていた……


「目的を探ったらな……アキラが狙いらしい」
「それとそこで俺には関係ないみたいに話を聞いてないやつも、らしい…」


「俺を……?」
「なぜ俺とユキトなんだ?」


アキラは俺を見たあとに源泉を見て疑問をぶつける



「それはわからないんだ」
「だけど気を付けろよ」
「捕まったら何されるかわからないからな」
「それだけ言いにきた…また詳しいことがわかったら教えるわ」
「じゃあな」


そう言い軽く手をあげると源泉は出ていった











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