アキラ夢人

□第二話
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俺はそんな二人を見た後、後ろを向く


『…………つまり…恐れ、怖がり俺を化け物だという目で見るやつらだ』



「何があったのかは知らないがあんたをそんな目で見たりはしない」


「お、俺も…アキラと同じ意見」
「そんな目で…見ないよ」


『………………。』


俺はまさかそんなことを言われるとは思っていなくてアキラ、ケイスケに背を向けたまま少しびっくりしていた


「話してくれないか?」



『………わかった…』
『話が少しだけ長くなるがいいか?』


「あぁ…かまわない」


「大丈夫」


俺はその言葉を聞き話はじめる


『実はな……俺は軍司施設に入る前は虫も殺せないようなやつだった……、それで俺には弟がいて名前はユアサと言ってな…大切な弟だった…とても優しい弟だった…』
『…俺達には親がいなかったがユアサといるだけで以外に幸せだった…』
『だけどなある日………俺が部屋で寝ている時…ユアサの助けを求める声が聞こえてな、俺が下に降りたとき…目の前で殺された…』
『俺はその時…虫も殺せないようなやつだったが怒りが込み上げ…ユアサを殺したやつらを全滅させた…それで俺は軍司施設に無理矢理入れられた…』
『俺はそこで死のうと思った…だがお前…いやアキラと会って話をして少し気が変わった…俺は生きようと思った…そう思った…だがユアサを殺した奴ら、関係者がまだ生きていることを知って俺は軍司施設を抜け出した…』
『そいつらはここ、トシマのイル・レに参加していることがわかり、俺はそいつらを殺すためだけにここにきた…………これがここにきたわけだ…』



「……………………」


「………………」



二人は俺の話を聞いて黙っていた

しばらくすると………………



「酷すぎる……」



ケイスケがそう一言、言った


『何がだ?』


「何がって……だって何もしてないのにこ、殺すなんて…酷すぎる…」


ケイスケはそう言い立ち上がる


「そ、それに悔しかったり泣きたかったりしないのですか!?」


『悔しくないように見えるか?』『悔しいからこそ俺は復讐をしている』
『それに…涙など、とうに忘れた』


「…………」


ケイスケは何も言わなくなった


「ユキトは復讐のためにここにきた…」


『あぁ、そうだ』


「なぁ…俺達と行動しないか?」


『!……………』


俺はびっくりしてアキラの顔をみる


「そ、そうだよ」


だが俺はよくよくいろいろ考えた…俺は一人狼としてここでやっている…いや、やってきた…それに服従をしていること…無駄に敵に狙われること……それを考えるとやっぱりこう答えるしかなかった

『………それは出来ない』


「な、なんでですか?」


ケイスケはえっ?と小さく言い俺に聞いてくる


『…俺と関わればお前達も嫌な目で見られるぞ…それに俺は狙われやすい、つまりお前達が危険になる…』


「自分の身ぐらい自分で守れる…それに人の目とかは気にならない…」


「そ、そうだよ」
「アキラは強いし…それに俺だった人の…目とかは…あまり気にしないし」



二人はまだちょっとびっくりしている俺にそう言う



『……………後悔はしないのか?』



俺がそう言うと二人は同じように…


「あぁ…(うん)」


そう頷く
俺はしっかりアキラ、ケイスケの方を向き頷き、返事を返す…

俺は一人狼だったが…そうではなくなった



「あっ…アキラと俺以外にも二人いるんだけど…」
「あまり一緒には行動はしないんだけど…」


『別に構わない……』


「ならよかった」



「はやく行くぞ」


ケイスケと俺が話し終わるのを見て他の奴がいるところに案内をするみたいにアキラは先を行く… その後をケイスケが追い、俺はその後ろに着いていく…













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