アキラ夢人

□第十一章
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俺は振り返らずに走った
そして誰もいない路地裏に入り座り込んだ

『そんなことはじめから知っている…』
『自分が危ないことは自分だからよく知っている…』
『プロトニコル?はっ笑わせんな…俺が好きでこんな体になったわけじゃあねぇ』
『俺だって普通に…弟と生活して生きたかった……』
『施設…すべてあそこから…なら俺の復讐は…あの施設だ』

俺は思ってはいけなかったのは知っているが施設を壊すことまた新たな復讐を作ってしまった。

『なら…こんなところにいる意味は…ないな』
『たがどうやって……』

俺はそう一人で考えていた時

「あれ?そんなところでなにやってんの?」

声をかけられ振り替える

『…お前は…リン』

「あぁぁそうなんで嫌な顔するかな」
「全然アキラと態度まったく違わない?」

『そんなこと知らん』

「まぁアキラは昔からの知り合いだからね仕方ないか」
「それよりもさ何でここに?」

『お前には関係ないだろ』

「それ酷くない?」

『別に』

「まったく本当に気を許した人以外には冷たいよな」

『それは誰でもそうだろ』

「まったく」
「あっと ユキトさ」

『なんだ?まだなんか用なのか?』

「アキラがさっき歩き回って名前呼んでたよ ユキトの 」

『アキラが…か?』

「うん」
「なんかさ僕にも飛びかかって来そうな勢いで ユキトはどこに行ったか知らないかって聞いてきてさ 」
「なんだか知らないけど早く行ってきたら?」

『そうか……』

「なんかあったの?」

『いや…なんでもない気にしないでくれ』
『それより伝言サンキュウな』

お礼を言うとリンは固まり心の中でいろいろ言っていた

「(心)えっいまお礼言ったよねしかもあんな顔で…一匹狼 ユキト…なかなかいい男だったな 」

『俺の顔に何かついてるのか?』

「えっ!?」
「あっなんでもないよ」
「早く行かないとアキラ見失うよ」

『あぁ』
『じゃあな』

そう言い立ち上がりアキラがいるであろう場所へと向かう



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