アキラ夢人

□第二話
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「お前のタグをすべて奪ってやるよ」


相手も俺に斬りかかってきた


だが結果は俺が圧勝となり相手は地面に倒れ伏せって死んでいた

俺はその姿を見て笑みを浮かべてタグを取ろうとした…そのときに誰かが後ろにいる気配がした


『俺の後ろに立っているのは誰だ…?』


「あっ…いや…その…」


俺はそいつを確認するためタグを取るのをやめ後ろを振り替える…

『見掛けない顔だな…』


そいつは青いつなぎを巻いていて、おどおどしていてとてもイグラには向かないやつだった


『タグがあるってことはイル・レの参加者か…』


俺はそいつに近づいていく



「えっ……あっ…」


焦りながら後ろに下がっていったが気にせずどんどん近づいていった


そうしてそいつの目の前まできた瞬間…


「ケイスケ!!」


誰かが突然名前を呼びながら出てきて俺をきりつけそのケイスケと呼ばれた青年の前に守るように立っていた


『いってぇ…』
『なかなかやるな…あまり気配を感じなかった』


俺は斬られた肩を軽く押さえながらしっかりと立ち相手をみる


「ケイスケになにをするつもりだった」


『別になにも』
『俺はタグなんかにはあまり興味がない…』


「だったらなん…──」


俺が近づき姿がしっかりと相手に見えると前に立っていた奴が俺を見て固まっていた


『どうした?俺の顔になにかついているのか?』


「あんた…その十字架…」


そいつは俺の首に掛かっていた十字架を指差した


多分さっき斬られた時に服が破れて出たんだと思う


『これか?』
『これは…昔…誰かに貰ったんだよ……お揃いだとか言って』



「……これ…」


そいつは首から何かを取り出してきてみると

それは…俺の首に掛かっていた十字架とまったく同じものだった


「あんた…ユキトなのか?」


『…………』


俺は軽くうなずく


「俺のこと覚えているか?」
「軍司施設にいたアキラだ」


『アキラ………灰色男の子…』


「そうだ…あんたが灰色男の子と呼んでいたアキラだ」


俺はうっすら軍司施設いたころのことを思いだしていた。


『なんでこんなところに…』


「ちょっとな…」


アキラと俺が喋っていると後ろにいるケイスケが戸惑いながら話しかけてきた


「ア、アキラ…あ、あの」


「すまないケイスケ…」
「あいつは…昔軍司施設に居たときに会ったユキトというやつだ」
「ユキト…こいつはケイスケだ」



「あ、あの…よ、よろしくお願いいたします」


『……………』


俺はケイスケと呼ばれたやつをあまり信用していなかったため返事をしなかった


「昔からあまり変わらないな」


『失礼なやつだな……俺だって少しは変わっている』


「そうかもな」
「ところでユキトはどうしてここにいるんだ?」



『……………聞きたいのか?』



「あぁ…。」


『言ったら多分…後ろの男がびびる…それにお前も俺を他のやつらと同じ目で見るようになる…』


どういうことかあまりわからなかった二人はキョトンとしていた











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