Other dream
□Can you fly?
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「空飛びたいなー」
「は？」
橘はにやりと笑った。あ、この顔は危険だな。
「空飛べたら良いと思うっしょ？オレっちはそー思うんだけどさ、初音はどー思う？」
予感的中。キラキラと目…というか顔全体を輝かせて喰い付いてきた。
「別に」
「えー！もっと可愛い反応してよー！初音のいけずぅー」
そのまま女子の理想像を語り始めた橘は放って置く事にして、少し考える。
空を飛べたら、だなんて久しぶりに聞いた気がして、何だかとても懐かしくなった。
空が飛べたら楽しいのだろうか。空は広くて、広い。
独りぼっちでそんな所に私は居られないだろう。
「ねぇ橘」
「大体最近はー…ってはいはい何でございましょーか」
「空って広いでしょ。一人じゃ寂しくない？」
橘は少し考える素振りを見せて言った。
「んー、オレっちは初音と一緒なら平気かな」
頬が熱くなるのを感じた。
（I will fly with ×××.）（I will...）