08/11の日記
09:23
happybirthday
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昨日は我らが晋助様の誕生日でしたね!遅れてすみません!
ということで、diary限定short short、超久々にいっちゃいましょう!
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『晋助、あなたは偉い子だから、私たちに迷惑をかけないで頂戴ね』
『わかるな、晋助、父さんは今から仕事なんだ。お前に構ってやる時間はないんだ』
『聞き分けのよいこですこと』
『頭もよくて、素晴らしいお坊っちゃんね』
『晋助くんは、六歳とは思えないほど品がある』
…うるさいうるさいうるさい……
俺は、別にいい子じゃない。偉くもないし聞き分けがよくもない。
パーティなんかに来たくなかった。
『君は、シンスケって名前なの?』
『ん』
イライラが表に出てしまったのか、目の前の小さい子は泣きそうになってた。
『…ごめん。ちょっとイライラしてんだ俺』
素直に謝った俺に、
『だ、大丈夫?あたし、いい場所を知ってるよ、来る?』
と、一変して明るく返事をしてきたその子は、女の子だった。
『いく』
その子と俺は、庭の隅の水車小屋についた。
『秘密基地!中入って!』
『おじゃまします』
そこには、異質な空間が広がっていた。
まず、天井がない。
そして、床の一部以外は川だった。
亀の甲羅干し用の島みたいだ。
『仰向けになって』
『うん』
指示通りに寝転ぶ。
満点の星空を期待した俺は、拍子抜けした。
そこには真っ暗闇が広がっているだけだった。
『なにも見えないよ』
『もうちょっと待ってて』
しばらくすると、空の真ん中に、満月が浮かんだ。
『…シンスケ、私と友達になろうよ』
ボソッとその子が呟いた。
『いいよ』
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懐かしい夢を見た。
10年前の思い出。
あいつは、何て名前だったか……
結局名前を聞き忘れた俺は、あの子のことを調べあげたが、見つからなかった。
「晋助クン、そろそろ誕生日でしょ?何が欲しい?おねーさんが何でもあげちゃうわよ」
――誕生日、か
俺は、高杉家目当てで隣に座ってくる女に目もくれず、こう言った。
「あいつの、名前」
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なんか、ちょい意味深な話になっちゃいましたね…
できれば、この二人が出会うエピソードとかを短編で書きたいな〜と思っています^^
それでは遅くなりましたが、誕生日おめでとうございました晋助様!
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